2022/01/01
flumpoolが2021年12月31日にビルボードライブ東京にてライブを開催。集まったファンに1年の感謝と2022年へ向けた希望に溢れるメッセージを届けた。
今回の公演は、flumpool初のビルボードライブ公演【ROOF PLAN ~Acoustic in Billboard Live~】として開催されたもの。12月15日、16日ビルボードライブ大阪、12月19日ビルボードライブ横浜を経て、東京では12月30日、31日に開催。ビルボードライブ東京の大晦日公演に日本人アーティストが出演するのは初めてということで、発表時から話題となっていたのがこの日のライブだ。このレポートでは1stステージの模様をお届けする。
開演が近づくと、食事やドリンクを楽しみながら開演を待つお客さんたちのざわつきが静かになり、会場が暗転。メンバーの山村隆太(Vo)、阪井一生(Gt)、尼川元気(Ba)、小倉誠司(Dr)が会場後方から登場すると、盛大な拍手で迎えられた。4人とも衣装はシックなスーツスタイルで、ビルボードライブのステージに映えている。今回のライブはアコースティック編成によるもので、メンバーは全員着席したままの演奏となる。阪井はライブ中すべてアコースティックギターを弾き、山村はハンドマイクでボーカルに専念した。メンバーが客席に一礼すると、サポートとして参加しているWEAVERの杉本雄治(Key)が弾くピアノがメロディを奏で、ライブは「two of us」でスタート。オリジナルではリフレインが印象的なスケールの大きな音像だが、ゆったりとしたアレンジとなっていた。歌いながら目の前のお客さんだけでなく、カジュアルエリアのお客さんもぐるりと見わたしている様子の山村。間奏では、小倉が刻む16ビートと尼川のベースラインが絡み合いピアノが躍動する。穏やかなアレンジの中にも、白熱した演奏を聴くことができた。曲を終えると、すぐに次の曲のイントロが流れ出す中、「ありがとうございます! 最高の大晦日のライブにしましょう!」と第一声を放つ山村に手拍子で応える観客たち。曲は「Hydrangea」。こちらも、疾走感溢れるアグレッシブな楽曲が、原曲の良さを活かしつつ柔らかな歌と演奏で聴かせた。お客さんは声を出せない代わりに、手拍子しながら体を揺らして楽しんでいる様子だ。
歌い終えた山村は、「改めましてこんにちは、flumpoolです! みなさん、今日は大晦日ですよ。そんな大切な日にflumpoolが初めてビルボードライブ東京に立つのを観に来てくれてどうもありがとうございます! ビルボードライブは初めての挑戦なので、慣れないですね(笑)。普段はもっとカジュアルなところでやっているので。僕たちにとって新鮮で、ある意味高級レストランでのデートじゃないですけど、緊張します」と挨拶。さらに、「大人のバンドに成長した僕たちの曲を、ビルボードライブ用にたくさんアレンジしてきました。みなさんが楽しめるありのままのスタイルで自由に、この“大人の冒険”を楽しんで欲しいと思います」と、特別なライブであることを告げた。繊細なギターのアルペジオと美しいコーラスから始まったバラード「証」、真っ赤な照明に照らされてラテンロック調で披露された「夜は眠れるかい?」等、アコースティック編成ながら、緊張と緩和でドラマティックに表現しているところはさすがのライブ巧者ぶりだ。
中盤のMCで山村は2021年を振り返り、「今年は4人で独立して会社を立ち上げた、flumpoolにとって大事な大事な1年でした。思い返してみれば、その一歩も1人じゃ踏み出せなかったんです。今年はメンバーにもスタッフにもすごく救われたし、なにより今日来てくれたみなさんがいてくれたから、僕たちは前を見て一歩進めたと思います。そう思った自分たちの信念がこのライブで伝わればいいなと思います」と、真摯な思いを伝えた。
MC明けに披露されたバラード「Snowy Nights Serenade~心までも繋ぎたい~」では、山村の歌唱力、それを支えるメンバーの細やかなニュアンスを大切にした演奏、雪が舞っているような照明の演出も相まって、会場中のお客さんがステージを見つめてじっと聴き入っていた。デビュー曲「花になれ」は、疾走するギターの8ビートが特徴的なオリジナルよりもグッとBPMを落として、洗練された大人っぽいアレンジで披露され、今回のライブのコンセプトをもっとも体現した曲となった。阪井がアコースティックギターで軽快なリフを弾きダンサブルな「labo」が飛び出すと会場中に手拍子が鳴り響き、続く「星に願いを」でさらに興奮は頂点に。声は出せないものの、会場が一体となる大盛り上がりで、メンバーはステージを降りた。
アンコールのステージに上がると山村は、「マスク越しで感情を伝えることができないのは歯がゆいと思いますが、みんなの気持ちはめちゃくちゃ伝わっています。ありがとうございます!」と感謝した。アンコールに選ばれた1曲は、新曲「A Spring Breath」。制作が佳境を迎え、「今を生きる、精一杯生きる美しさをみなさんに届けられたらいいなと思って作っています」という、2022年3月リリース予定のアルバム『A Spring Breath』のタイトル曲だ。キラキラした春の日差しを思わせるイントロから、コーラスが加わり曲へと導く。シンプルな8ビートにエモーショナルなボーカルが乗った、希望に満ちた温かさを感じる楽曲だった。
「どうもありがとうございました、flumpoolでした! みなさんと大晦日にこんなに近い距離で顔が観れるのは新鮮だったし、すごくみなさんの愛情を感じました。今年一年支えてくれて本当にどうもありがとうございました! また来年会いましょう! よいお年を!」との山村の感謝のMCから、メンバー全員が深々と客席に頭を下げて、初のビルボードライブ東京公演の大晦日1stステージはエンディングとなった。尚、2ndステージの模様は生配信が行われ、アーカイブ配信が2022年1月3日23:59まで実施されている。ライブに足を運べなかった方はお見逃しなく。
◎セットリスト
【flumpool ROOF PLAN ~Acoustic in Billboard Live~】
2021年12月31日(金)東京・Billboard Live TOKYO
〈1stステージセットリスト〉
1. two of us
2. Hydrangea
3. 証
4. 夜は眠れるかい?
5. どんな未来にも愛はある
6. HELP
7. Snowy Nights Serenade~心までも繋ぎたい~
8. 花になれ
9. labo
10. 星に願いを
EN. A Spring Breath(新曲)
◎配信情報
【flumpool「ROOF PLAN ~Acoustic in Billboard Live~」Live Streaming】
2021年12月31日(金)
OPEN 17:00 START 18:00 ※終了
INTERROBANG 会員限定 特典付き視聴チケット:3,500円(税込)
<特典内容>
①アフタートークムービー
②スペシャルデジタルチケット
※閲覧・ダウンロードURLのご送付は配信終了後
一般視聴チケット:3,500円(税込)
チケット販売期間:
クレジットカード決済
2021年12月1日(水)12:00~2022年1月3日(月)21:59まで
コンビニ決済
2021年12月1日(水)12:00~2022年1月3日(月)21:29まで
アーカイブ配信期間:2021年12月31日(金)22:00~2022年1月3日(月)23:59まで
『flumpool「ROOF PLAN ~Behind the Scene~」』
※配信Liveチケット購入者のみ購入可能 / ※購入、視聴方法の詳細は、追って公開予定
販売価格:1,000円(税込)
Text by岡本貴之
Photo by横山マサト
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