2013/03/11 20:50
1月より初めてのツアー【the dresscodes TOUR 1954】で全国を巡ってきたドレスコーズが、3月8日に日本青年館にてツアーファイナル公演を開催した。
昨年末にリリースした1stアルバム『the dresscodes』を引っさげ、全国10か所でワンマンライブを行ってきた彼らだが、本ツアーにおける東京での公演は1月の渋谷O-WESTに続いて2回目。この日は全席指定の客席となったが、そのほとんどが埋まっており、会場には不穏なノイズ音が鳴り響いていた。
ステージ前方に設置されたプロジェクターからまだら模様が映し出されるサイケデリックな演出のもと、ゆったりと登場した彼らは、序盤より衝撃的なサウンドで観衆を圧倒。志磨遼平(vo)は「東京こんばんは! 僕らが噂のドレスコーズ。最後まで楽しんで帰って!」と待ちわびた観衆と挨拶を交わし、『the dresscodes』収録曲を次々に歌い上げていった。
全国を巡り鍛えられた所もあるのだろう。バンドアンサンブルは序盤のころ以上に強固なものになっており、菅大智(dr)が手数の多いドラミングで荒々しいリズムを生み出せば、山中治雄(b)はベースを胸元に構える堅実な演奏で低音を支える。そしてサングラスをかけた丸山康太(g)はトリッキーなプレイも多く、それぞれに特徴的なプレイで楽曲を彩っていく。
演奏曲の中には新曲もあり、この日のステージでは本編とアンコールでそれぞれ1曲ずつ披露された。また、終盤には自身らを“孤高のロックンロールバンド、独りぼっちのドレスコーズ”と称した志磨が、自分たちとよく似ている気がするという観衆に対して「独りぼっちはかなしいかい? 誰の支持も得られなくて大人になるのは怖いかい? 僕がずっとここにいてやるから!」と宣言し、「(This Is Not A)Sad Song」を熱唱する感動的な一幕も。
最後はツアータイトルにも冠されている「1954」を披露し、ギターを床に叩きつけて記念すべき初めてのツアーを締め括った彼ら。終演翌日にはオフィシャルTwitterに“芸術家ってのは未来をみせる仕事だから ぼくら4人はもうここにはいないよ でも また会おう諸君!”と投稿しているが、4月に【ARABAKI ROCK FEST.13】、5月には【SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2013 in 東京】と各地のフェスに出演する予定だ。
撮影:松本時代
◎【the dresscodes TOUR 1954】
2013.03.08(金) at 日本青年館
セットリスト:
01.誰も知らない
2.Lolita
3.リリー・アン
4.Tango,JAJ
5.Puritan Dub
6.新曲
7.パラードの犬
8.ストレンジピクチャー
9.レモンツリー
10.Automatic Punk
11.SUPER ENFANT TERRIBLE
12.(This Is Not A)Sad Song
13.ベルエポックマン
14.Trash
En1.新曲
EN2.1954
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