2021/12/19
DISH//が、3DAYSライブ【DISH// 10th Anniversary Live】ファイナル公演を、2021年12月18日に神奈川県・パシフィコ横浜 国立大ホールにて開催した。
12月25日に結成10周年を迎える4人組ロックバンドのDISH//。10周年イヤーの幕開けとなる3DAYSライブのファイナル公演のオープニングでは、4年連続でワンマンライブを行った日本武道館公演や日比谷野外音楽堂、富士急ハイランド・コニファーフォレストでの野外ライブなどの過去映像とともに、北村による「誰になんて言われようと、DISH//ってすげえんだぞって言い続けたい」という5年前のライブでのMCが流された。そして、暗がりの中で矢部昌暉(cho,g)、橘柊生(DJ/key)、泉大智(dr)に続いて、北村匠海(vo,g)が姿を見せる。ピンスポットに照らされた北村がステージの中央で人差し指を天に突き上げ、オープニングムービーのフィルムリングが人差し指に重なると、ライブは勢いよく「No.1」で幕を開けた。
最初のMCでは、北村が冒頭の映像に触れ、「14歳からDISH//を歩み始めて、右も左もわからないながらも、それでも前に進んでやってきました。僕らの歴史を語る集大成のライブにしたいと思っています」と語った後に、「懐かしい曲をやります」と続け、歌詞に楽曲名を盛り込んだ「皿に走れ!!!!」や以前は楽器を弾かずに抱えたままで踊っていた「TENKOUSEI」といった懐かしのナンバーを現在のバンドサウンドでリバイバル。初日のMCで北村が「バンドに憧れた少年たちは、ちゃんとバンドとして胸を張って生きています!」と語っていたように、2011年12月25日の結成時には楽器を全く弾けなかった彼らだが、それぞれが担当楽器を猛練習し、数多くのライブを経験したことでバンドとしての強固なグルーブを獲得。巨大スクリーンの前で楽器を弾きながら踊った「HIGH-VOLTAGE DANCER」や矢部がステージを所狭しと暴れ回った「NOT FLUNKY」でさらに熱気とスピード感を上昇させ、観客も一緒になってダンスして、会場には一体感が生み出された。
バンド結成からの10年間を振り返って、2018年にメンバーが脱退したことにも触れ、「バンド名を変えて歩き出そう」という案まで出たという過去を明かした。そして、バンドとして再出発する決意を込めた「Starting Over」では8人編成のストリングス隊との豪華なコラボレーションを披露。楽曲の輪郭を凛々しく引き立てるような弦の調べによって、バンドの後悔や無念さ、それでも失うことのない情熱が駆り立てられるような演奏となっており、橘が途中で歌えなくなるほどの涙を流すと、メンバーや観客にも感情が溢れた涙が伝播。さらに、ステージ上にトーチが掲げられ、新しい幕開けを願う「DAWN」では、北村が間奏中に「今日、流した涙は一生忘れない。皆さんも、この瞬間をどうか忘れないでください」と絶叫。そして、北村が出演した映画『君の膵臓をたべたい』に触発されてあいみょんが描いたバラード「猫」では、ノスタルジックな照明の中でバンドとストリングスによる優しいアンサンブルに乗せて切ない歌声を響かせた。
アンコールでは、あいみょん本人が登場。DISH//と共にアコースティック編成で「猫」パフォーマンスした。歌い終えたあいみょんは「一緒に「猫」を歌うなんて思ってもなかったから緊張したけど、10周年の記念のライブということで、ほんまに貴重な機会に一緒に歌えてよかったです」と語ると、「紅白でお会いしましょう」と笑顔で退場。そして、メンバーが作詞作曲した「揺れてゆく」「B-BOY」に続き、北村が「DISH//らしく踊り狂える曲」と解説したライブの定番曲「愛の導火線」をファンとともに思い切り楽しむと、北村は「DISH//史上一番最高のライブだったと思います」と感想を述べ、「また次の10年に向けて歩み出したいと思います」と決意を表明。「また会いましょう」とファンとの再会を誓い、ステージ上に大量のお皿を振り撒いてアニバーサリーライブを豪快に締めくくってステージを後にした。
なお、10年間で生み出してきた楽曲の数々を”現在”の彼らの演奏と声でリテイクする結成10周年記念プロジェクト「再青」(さいせい)の実施も発表された。2022年1月1日を初回として、毎月1日に2曲ずつリテイク楽曲が配信される。第1弾はメジャーデビュー曲「I Can Hear」、もう1曲はシークレットになっており、配信当日に発表となる。
◎映像
DISH//「再青」プロジェクト ティザー映像
YouTubeにて公開
https://youtu.be/M7AFraPIaEY
◎北村匠海 コメント
再青。
僕たちは再び青春を味わえるのだ。
2度とないあの頃を
もう一度過ごして
そして、また次の
10年と向かい合わせになって
僕らは夢を語りたい。
足踏みしてた10年前の
僕らは
今では少し
歩幅も大きくなった気がするな。
沢山のありがとうと
ほんのちょっとだけ
自分たちも褒めながら
あの頃を再生できたらなと思います。
北村匠海
◎矢部昌暉 コメント
0から始まったDISH//
楽器も弾けなくて歌も上手くなくて
本当に何もないところから始まったDISH//
10年間で色んなことを学んで、経験して、反省して
今の僕らの中には10年間の全てが血となり肉となり存在しています。
何もできなかった、何も知らなかったあの頃とは違う。
今のDISH//の「音」を聴いてほしい。
また新しいスタートと共に。
矢部昌暉
◎橘柊生 コメント
昔の音を今の僕らの音で。
青春を駆け抜けたあの時代をまた。
今できることを全て出し尽くす。
橘柊生
◎泉大智 コメント
10年という節目は自分にとってもとても大事で、DISH//に入って5年経ちます。
10年目にして僕にとってはまた新しいスタートな気がしています。
本当の勝負はここから始まると確信しています。
音楽の素晴らしさを信じて切に音楽を届けていきます。
泉大智
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