2021/12/05
2021年12月1日公開(集計期間:2021年11月22日~2021年11月28日)のBillboard JAPAN週間“Top Albums Sales”で、NiziU『U』が184,226枚を売り上げ首位を獲得した。
『U』はNiziUのファーストアルバムで、2020年12月のデビューから1周年を目前にリリースされた。「Make you happy」はローソンNiziUデビュー応援キャンペーン、「Step and a step」はロッテFit'sのCM、「Take a picture」はコカ・コーラのCMなど、CMソングやキャンペーンソングへの起用は枚挙にいとまがない。収録されている12曲のうち10曲にタイアップが付くという人気ぶりだ。
ここでは、既にリリースされているシングル2作品の週ごとの売上がどう推移してきたかをSoundScanJapanのセールスデータを使用して調査してみる。デビューシングル『Step and a step』とセカンドシングル『Take a picture/Poppin' Shakin'』の発売初週の売上はそれぞれ318,562枚と347,432枚だが、変化を見やすくするため、週当たりの売上が1万枚を切ってからの推移をグラフ化する。グラフ1(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/106554/2 )から明らかな通り、『Step and a step』は5週目まで、『Take a picture/Poppin' Shakin'』は2週目まで、週当たりの売上が1万枚を超えているため欄外となっている。週を追うごとに売上数が減少するのは自然なことだが、『Step and a step』の方が下降のペースが緩やかだ。デビューからわずか29日での紅白出場など、話題と露出に事欠かず、新たなファンの獲得が長期間続いたと考えられ、『Take a picture/Poppin' Shakin'』発売時など、NiziUの露出が増えるタイミングでも売上の上昇が見られる。こうして獲得したファンの一部は『Take a picture/Poppin' Shakin'』の発売時には発売週に購入していると見られ、発売初週の売上は『Take a picture/Poppin' Shakin'』の方が約3万枚多くなっている。7月にはデジタルシングル『Super Summer』がリリースされ、ダウンロードで4週にわたって100位以内にチャートインし続けるが、シングルCDのセールスには大きな変化は見られない。デジタルからフィジカルへの影響は限定的だったようだ。
次に、初週の地域別売上比率がどのように変化してきたかを調べてみる。『Step and a step』、『Take a picture/Poppin' Shakin'』、『U』と、比較のために2021年のオーディオ全体の売上比率をグラフ2(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/106554/3 )に示す。3作品とも、近畿の比率がAudio全体よりも小さく、東北と中部の比率がAudio全体よりも大きいのが特徴的だが、時間の経過による傾向の変化はあまり見られなかった。敢えて挙げるとすれば近畿と東北が多少Audio全体に近づいている程度である。
デビュー1周年を迎え、ますますイベントやメディアへの露出が続くNiziUの活躍にこれからも注目したい。
※記事初出時、本文の内容に誤りがございました。お詫びして訂正いたします。 2021年12月6日追記
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