2021/11/30
2021年11月29日に亡くなった故ヴァージル・アブローを偲び、フランク・オーシャンが彼との思い出話をシェアしている。
インスタグラム・ストーリーズで公開された追悼文で彼は、「確か2018年だったと思うけれど、僕はV(ヴァージル)に電話して、彼が年に何百ものショーをこなし、年に何度もファッション・コレクションを発表し、父親や夫として生活し、全ての人からのメールに熱意と絵文字と励ましの言葉を添えて返信することが、どうして可能なのかを尋ねたんだ。しかも、一見簡単そうに」と明かし、「彼が何て答えたか正確には覚えていないけれど、何を言ったとしても引用したくなるような言葉だっただろう。彼はいつだって引用したくなるようなことを言う人だった。ただ、彼の回答の要点は、生きることに興味があり、自分のレベルに合わせて最大限に生きることに興味がある、ということだった。それが今日は不可能になってしまった、あの世へ行ってしまったから」と綴っている。
オーシャンはまた、昨年18歳で交通事故死した弟のライアンとアブローの関係について触れた。彼は、「ライアンがプロムに参加したとき、君がLVの新作コレクションをプレゼントしてくれて、彼はとても喜んでいた。脱ごうとしなかったよ」と明かし、弟がアブローから影響を受けていたと付け加えている。「弟が亡くなったとき、僕はあまりのことに何も言わなかったけれど、弟は君のことが大好きで、本当に尊敬していた。彼はファッション・スクールに通ったりしていたんだよ、デザイナーになりたかったんだ」と彼は回顧している。
トリビュートの投稿を終える前に、オーシャンは新しい音楽を演奏した時のことや、自身のファッション・プランをアブローと共有したことについて簡単に触れている。「2016年にマイアミに行って、ビーチでセットを演奏したとき、君が“White Ferrari”というドラムも小節も見当たらない(笑)曲を演奏したら大合唱が起きた。僕が制作中の曲のデモを聴かせたり、準備が整う前のHomer(オーシャンのファッション・ブランド)を見せたりしたとき、君は僕の背中にバッテリーを入れてくれた」と振り返っている。
34歳のオーシャンは、「僕の家族は、君のことを家族の一員のように誇りに思っていたよ。悲しみは表現できない愛だと思うので、それを表現してみるね。愛してるよV。君はヒーローだ」と書いて声明を締めくくっている。
アブローは、自身のブランドである“オフ-ホワイトc/oヴァージル アブロー”の創業者で、ルイ・ヴィトンのメンズ・アーティスティック・デザイナーも務めていた。希少で侵襲性の強い形態のがんである心筋血管肉腫との2年以上にわたる闘いの末に41歳で死去した。
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