2021/11/25
米トーク番組『ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア』に出演したレディー・ガガが、尊敬するトニー・ベネットへの思いを語った。
トーク中に話題がベネットに移ると、彼女は、「トニーのことをすごく愛しています。彼は私の音楽仲間ですし、彼の家族ともとても親しいです。それは言うまでもなく、彼のすてきな奥様のスーザンも含まれます」と述べ、「彼は素晴らしい人間で、国のために尽くし、キング牧師と一緒に行進し、デューク・エリントンをホテルの裏に忍び込ませて一晩中ジャズを演奏していました。彼の公民権や人類への貢献について、幼い頃から学ばせてもらったことで、それが私の行動の全てに寄り添ってくれています。私は彼をとても深く愛しています」と続けた。
二人がコラボした、故コール・ポーターの楽曲を集めたアルバム『ラヴ・フォー・セール』が、【第64回グラミー賞】にノミネートされたが、このアルバムは、2014年に二人が以前にコラボした【グラミー賞】受賞作『チーク・トゥ・チーク』がヒットしていた頃の約束を果たすためにレコーディングされたものだったとガガは明かしている。
『チーク・トゥ・チーク』が米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”など、世界中のチャートでNo.1になったことを知らせるために彼女がベネットに電話をかけたところ、彼に突然、「一緒にコール・ポーターのレコードを作らないと。全部コール・ポーターの曲。全部ラブソングで」と提案された。彼女は戸惑いつつも、「OK、トニー。でも、私たちが世界中でNo.1なのは分かってくれてる?」と返したが、「うん、うん。で、コール・ポーターのレコードを……」と食い下がられ、承諾したとのことだ。
その約2年後、彼のアルツハイマーの進行を感じた彼女は、約束を守るために彼をスタジオに誘い、『ラヴ・フォー・セール』のレコーディングをした。「ジャズが始まると、彼は魔法のように光を放つんです」と、ガガは込み上げるものを堪えながら述べ、「アルツハイマー病や認知症を患っているご家族をお持ちの方にとって、音楽は魔法だということを思い出させてくれました。音楽は奇跡です」と締めくくっている。
『ラヴ・フォー・セール』は、米ビルボードのジャズ・チャートでNo.1を獲得し、オールジャンルの“Billboard 200”ではTOP10入りを果たした。アルツハイマー病を患い、高齢でもあるベネットにとっては最後のスタジオ・アルバムとなる。
TONIGHT! The incomparable @LadyGaga speaks from the heart about her special relationship with @itstonybennett. Tune in tonight for a performance by Tony and the woman he calls "Lady" #LSSC pic.twitter.com/FePsBezCz7
— The Late Show (@colbertlateshow) November 24, 2021
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