2021/11/21
2021年11月17日公開(集計期間:2021年11月8日~2021年11月14日)のBillboard JAPAN週間“Top Singles Sales”で、なにわ男子『初心LOVE(うぶらぶ)』が632,655枚を売り上げ首位を獲得した。
『初心LOVEうぶらぶ)』は、なにわ男子のデビューシングルで、表題曲の「初心LOVE」はメンバーの道枝駿佑がSnow Manの目黒蓮とダブル主演を務めるドラマ「消えた初恋」の、こちらもSnow Manの「Secret Touch」とともにダブル主題歌として起用されている他、GUやソフトバンクのCM、ローソンのキャンペーンソングなど、タイアップ満載で華々しいデビュー作となった。
日本ではCDの発売日が水曜日に設定されることが多いが本作の発売日は金曜日であり、集計期間としては他の作品に比べて2日ほど少ない。日数的には若干不利な状況の中、フラゲ日である木曜日には470,803枚を売り上げて断トツの首位に躍り出たことは既報の通り(https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/105875 )だ。ここではその後のセールスの推移について、SoundScanJapanのデイリーセールスデータを使用して調査してみる。
グラフ1(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/106096/2 )に示す通り、フラゲ日以降も金曜日の8.6万枚を筆頭に土曜日4.7万枚、日曜日2.9万枚と、一日数万枚単位での売上を積み上げていることがわかる。予約分を週末に受け取ったケースももちろん考えられるが、発売日前から週末にかけてメディア各局への大量露出が続いており、それを見て購入した人も多かったことだろう。
ところで、なにわ男子というグループ名の通り関西ジャニーズJr.からのデビューとなる彼らだが、やはり関西で人気があるのだろうか。SoundScanJapanの地域別販売データを使用して調査した結果をグラフ2(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/106096/3 )に示す。一般的なシングルとの比較のために2021年の年初から集計週までのシングル全体の地域別販売比率を併記しているが、関西(近畿地方)の比率はシングル全体の13.0%に対し20.3%と大幅に高く、関西での人気が高いことが数字に裏付けられた。中国以西については地域によって多少の違いはあるものの、その合計はシングル全体も本作も同じで13.0%であり、差がないことがわかった。逆に東北、関東の合計はシングル全体の52.9%に対し本作が46.6%と低めの結果となった。
さらに、関西ジャニーズJr.の先輩であるジャニーズWESTの最新シングル『でっかい愛/喜努愛楽』の現時点での地域別比率とも比べてみると、本作と同様近畿地方はシングル全体よりも高水準をキープしているが中国以西、東北以北の比率が本作よりも大きくなっており、人気が広範囲に波及していることがわかった。ライブツアーなどを通じて各地にファンを増やしてきた結果と考えられ、なにわ男子も今後おそらく同じように他の地方での支持を広げていくことが予想される。既に関西での人気を確立しているなにわ男子がどのように人気を拡大していくのか、その活躍に注目したい。
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