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2013/03/06

トレインがボーイスカウトのゲイ差別に抗議、イベント参加を拒否

 ゲイであることを理由に解雇されたボーイスカウトのリーダーが、異議を申し立てたため、ロックバンドのトレインがボーイスカウトの米国内イベント【ナショナル・スカウト・ジャンボリー】への出演を取りやめた。この動きは同じくイベント出演予定であったカーリー・レイ・ジェプセンにも波及している。

 今年初めに自身がゲイであることをカミングアウトしたため、ボーイスカウトのプログラム・ディレクターの職を即解雇されたデレク・ナンスは、ソーシャル署名プラットフォーム“Change.org”にて2人のアーティストへサポートを求めていた。

 「誠実なLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)のファンを世界中に持つ才能あるアーティストとして、ボーイスカウトに危険なアンチ・ゲイのポリシーを止めさせるよう促してほしい」と書かれた嘆願文には、既に22万人以上の署名が集まっている。

 この抗議行動はGLAAD(名誉棄損に対するゲイ・レズビアン同盟)の支持も取り付け、その後すぐにトレインは、団体がアンチ・ゲイの方針を変更しない限り、7月15日から24日までウエスト・バージニアで開催されるイベントへの出演を拒否すると発表した。「イベント出演を決めたときには、アメリカのボーイスカウト(BSA)がゲイの参加を公然と禁止していることを知らなかった。トレインはアメリカ国民の平等を損なうような方針に断じて反対する。我々はBSAを立派で高潔な団体だと思ってきた。この夏のジャンボリー開催までに正しい決断をするのであれば、参加するのを楽しみにしている」としている。

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