2021/11/16
現地時間2021年11月5日にトラヴィス・スコットが米ヒューストンのNRGパークで主催した音楽フェスティバル【アストロワールド・フェスティバル】で起こった事故により、9歳の少年Ezra Blount(エズラ・ブラント)が亡くなったことがわかった。彼は、今回の惨事による10人目、そして最年少の死者となった。
エズラが亡くなったことは、米ヒューストンのシルベスター・ターナー市長の投稿によって明らかになった。「今晩エズラが亡くなったということを知り、悲しみに打ちひしがれています」とターナー市長は自身のTwitterで報告し、「私たちの市は、彼の母親、父親、祖父母、親族、同級生に今夜祈りを捧げます。これから数か月、数年間、彼らには私たちのサポートが必要になります。神が彼らに力を与えますように。RIPエズラ」と綴った。
トラヴィスが【アストロワールド・フェスティバル】でパフォーマンス中に、観客がステージ前に殺到したことによる大規模な事故により、心臓、肺、脳へ深刻な損傷を受けたエズラは医療的な昏睡状態に置かれいた。
数日前、エズラの祖父バーノン・ブラントは報道陣に対して、息子のトレストンと孫のエズラが一緒にフェスに参加したものの、観客が押し寄せた際に離れ離れになってしまったと話していた。彼はAP通信の取材に「彼らは一緒に楽しい時間を過ごし、父と息子の絆を深めるはずでしたが、他人の過失が理由で悲劇的な出来事になってしまった」と話していた。また、エズラの父親トレストン・ブラントは、息子が人気ゲーム『フォートナイト』でのライブやマクドナルドとのコラボを通じて、トラヴィス・スコットのファンになったと米ABCヒューストン13に明かしている。
今回の事故を受けて、遺族や負傷した観客たちによって、トラヴィス、当日彼のショーに飛び入り参加したラッパーのドレイク、コンサート・プロモーターのライブネイション、地元オースティンのプロモーターScoreMoreなどを相手取った複数の訴訟がヒューストンの裁判所で起こされている。先週木曜日の夜の時点で、その数は79件まで膨れ上がっており、主催者は観客の行動規制の実施を怠ったことやスタッフの準備が不十分だったことなどで訴えられている。これらの訴訟では数億ドル以上の賠償金が求められている。専門家によると、最終的には数百件以上の訴訟が起こされる可能性があるという。当日フェスには5万人が参加しており、300人以上が何らかの応急処置を受けたと報告されている。
同時に今回の事故の原因を究明するために警察による捜査も行われているが、現時点で多くの詳細は明かされていない。
先週金曜日、トラヴィスの弁護士は、パフォーマンス中トラヴィス本人やスタッフは状況について知らされていなかったと話した。警察は、“大量の死傷者を出した”イベントと今回の惨事について述べている。
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