2021/11/16
アデルの「イージー・オン・ミー」が4週目の首位をキープした、今週の米ビルボード・ソング・チャート。
10月30日付チャートから今週で4週連続トップを維持した「イージー・オン・ミー」は、2,360万回(8%減少)を記録してストリーミング・ソング・チャートでも同4週目の首位を獲得。前週から7%減少したが、14,600を売り上げてデジタル・ソング・セールス・チャートでも2位から1位に返り咲いた。エアプレイ・チャートでは、7,810万回(12%増加)を記録して2位をキープしている。
セールス、ストリーミング、エアプレイの主要3チャートのうち2曲が首位、もう1曲が2位を獲得したのは、24kゴールデンの「ムードfeat.イアン・ディオール」がストリーミングとエアプレイ・チャートで首位を、セールス・チャートで6位から2位に上昇した2020年11月21日付チャート以来約11か月ぶりの快挙となる。なお、3つのチャートを全て制したのは、ルイス・フォンシ&ダディー・ヤンキーの「デスパシートfeat.ジャスティン・ビーバー」が打ち出した2017年8月が最後で、それ以降達成した曲はない。
続いて2位は、先週に引き続きザ・キッド・ラロイ&ジャスティン・ビーバーの「ステイ」が同位をキープ。エアプレイ・チャートでも「イージー・オン・ミー」をおさえて9週目の首位を獲得した(8,920万回)。次週のチャートで2021年度の集計が完了するが、上位にランクインし続けた「ステイ」は年間チャートの上位に食い込む可能性が高い。
3位もリル・ナズ・X&ジャック・ハーロウの「インダストリー・ベイビー」がキープし、今週もTOP3は同じタイトルが占めた。「インダストリー・ベイビー」は、R&B/ヒップホップ・ソング・チャート、ラップ・ソング・チャートでそれぞれ12週目の首位を獲得。また、ポップ・エアプレイ・チャートでも今週1位に輝き、ジャック・ハーロウは初、リル・ナズ・Xは今年7月に達成した「モンテロ (コール・ミー・バイ・ユア・ネーム)」に続く2曲目のNo.1タイトルを獲得した。
先週4位に復帰したエド・シーランの「バッド・ハビッツ」も同位をキープ。また、次のシングル「シヴァーズ」も先週の6位から5位に最高位を更新させて、自身初となるTOP5に2曲同時ランクインさせた。エド・シーランのTOP5入りは「シヴァーズ」で通算6曲目となる。両曲が収録された新作『=(イコールズ)』は、先週のアルバム・チャート“Billboard 200”で自身4作目のNo.1デビューを果たした。
6位に初登場したのは、11月5日にリリースされたポスト・マローンとザ・ウィークエンドによるコラボレーション・シングル「ワン・ライト・ナウ」。ポスト・マローンは、2019年11月に首位を獲得した「サークルズ」以来2年ぶり、10曲目のランクインで、ザ・ウィークエンドは今年8月に同6位を記録した「テイク・マイ・ブレス」に続く14曲目のTOP10入りとなる。
「ワン・ライト・ナウ」は、初週12,800を売り上げてセールス・チャートで3位、1,730万回を記録してストリーミング・チャートで5位にそれぞれTOP5入りした。エアプレイ・チャートでは、2,330万回を記録して30位に初登場している。
カントリー・ソング・チャートで18週目の首位を獲得したウォーカー・ヘイズの「ファンシー・ライク」を7位に挟み、8位にはブルーノ・マーズとアンダーソン・パークによるプロジェクト=シルク・ソニックの新曲「スモーキン・アウト・ザ・ウインドウ」がデビューした。シルク・ソニックとしては、4月にNo.1を記録した「リーヴ・ザ・ドア・オープン」に続く2曲目のTOP10入りで、アンダーソン・パークも同2曲目、ブルーノ・マーズはソロ曲を含む通算18曲目のランクインとなる。
11月5日にリリースした「スモーキン・アウト・ザ・ウインドウ」は、初週2,100万回を記録して、ストリーミング・チャートで3位、9,300を売り上げてセールス・チャートでも8位にTOP10デビューした。また、R&Bソング・チャートでは1位に初登場していて、アンダーソン・パークは「リーヴ・ザ・ドア・オープン」に続く2曲目、ブルーノはソロ曲を含む4曲目の首位を獲得した。両曲の間にリリースした2ndシングル「スケート」も、R&Bソング・チャートで最高3位を記録している。
「リーヴ・ザ・ドア・オープン」、「スケート」、「スモーキン・アウト・ザ・ウインドウ」の3曲を収録したシルク・ソニックのデビュー・アルバム 『アン・イヴニング・ウィズ・シルク・ソニック』は11月12日にリリースされていて、次週のアルバム・チャート“Billboard 200”で上位にランクインする可能性が高い。アルバムのリリース効果で、「スモーキン・アウト・ザ・ウインドウ」の最高位更新も見込める。
先週8位にランクインしていたドージャ・キャットの「ニード・トゥ・ノウ」は9位にダウンし、10位に初のTOP10入りを果たしたグラス・アニマルズの「ヒート・ウェイヴス」は同位をキープした。「ヒート・ウェイヴス」は、ロック&オルタナティブ・ソング・チャートとオルタナティブ・ソング・チャートで、それぞれ8週目の首位を獲得している。
次週は、11月12日にリリースしたテイラー・スウィフトの再録盤『レッド(テイラーズ・ヴァージョン)』から新曲が上位にランクインする可能性が高い。また、ホリデー・シーズンの効果を受けてクリスマス・ソングも徐々にTOP10入りし始めるだろう。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは11月19日以降掲載予定となります。
◎【Hot 100】トップ10
1位「イージー・オン・ミー」アデル
2位「ステイ」ザ・キッド・ラロイ&ジャスティン・ビーバー
3位「インダストリー・ベイビー」リル・ナズ・X&ジャック・ハーロウ
4位「バッド・ハビッツ」エド・シーラン
5位「シヴァーズ」エド・シーラン
6位「ワン・ライト・ナウ」ポスト・マローン&ザ・ウィークエンド
7位「ファンシー・ライク」ウォーカー・ヘイズ
8位「スモーキン・アウト・ザ・ウインドウ」シルク・ソニック
9位「ニード・トゥ・ノウ」ドージャ・キャット
10位「ヒート・ウェイヴス」グラス・アニマルズ
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