2010/07/09
「AU NATUREL」というフランスの表現がいちばんピッタリ来るかもしれない。ウェールズ人のスーパースター、TOM JONESは最近とても自然になり、白髪さえも見せるようになった。それだけではない。
70歳の誕生日を過ぎて数週間後、伝説的シンガーはゴスペル・フレーバーのアルバム『PRAISE &
BLAME』を発表して、その履歴書に新しいページを書き加える。7/27にロスト・ハイウェイから発売されるこのアルバムは、彼によるとこれまでで
もっとも「基本に返ったレコーディング作品」だそうだ。
『PRAISE & BLAME』はETHAN JOHNSのプロデュースで、BOOKER T.JONESやGILLIAN WELCHがゲスト参加しており、イギリスのバースに近いリアル・ワールドでレコーディングされた。
「あんなにライブで仕事をしたことはなかったよ」とJONESは言う。「ミュージシャンの間を分けるものが全然ないんだ。テープ・マシーンが運び込まれて、僕たちはひとつの部屋でみんな一緒にやったのさ。何かをリハーサルして、テープに入れたって感じ。ワンテイクで録った曲もいくつかあるよ」
その結果はこれまでの彼のポップ・ソウル・サウンドとは大きく異なるものになった。彼の前作2008年の『24 HOURS』はBILLBOARD 200の105位でAMERIKADEHA 54,000売れた。60年代には250万枚もアルバムを売っていた彼だが、『24 HOURS』はイギリスでも32位止まりだった。
ニュー・アルバムではJOHESがJOHN LEE HOOKER、THE STAPLE SINGERS、MAHALIA JACKSONのような曲を、彼の心情に近いルーツっぽいスタイルで解釈している。
「ゴスペルの本質に近い、しかもアーシーなものにしたかったんだ。だからたくさんゴスペルのレコードを聴いたよ。大切なのはライブで誠実にやること、そして歌に意味を持たせ、聞いている人をハッとさせることだった」
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