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2013/03/02

世界の有名人も踊る、お祭りダンス曲が全米シングルチャート2週連続首位に

 集計方法に、YouTubeのストリーミング回数が追加され2週目となった3月9日付 HOT100チャートは、更にその回数(ポイント)を伸ばしたバウアーの「ハーレム・シェイク」が先週に続き首位をキープ。

 各国でこの曲に乗せたダンスが大フィーバー中とのことで、アメリカン・アイドルの名物司会者、ライアン・シークレストや、グラミー賞で賑わせたシンガーのエド・シーラン、もちろん全世界に拡散中ということで、日本人ではサッカーGK川島選手がYouTube上で見事なダンスをお披露目している。お祭りダンスの3部作、LMFAOの「パーティー・ロック・アンセム」、Psyの「江南スタイル」、そして最終章を締めくくるのはまさにこの、「ハーレム・シェイク」。3曲共に動画からブレイクに至ったわけで、こういったアーティストが続出する近年の音楽シーンを画いたチャートアクションにするため、ストリーミングポイントを大きく取り込んだ集計法にしたことは、時代のニーズを常に反映させたビルボードチャートならでは。

 2位のマックルモア&ライアン・ルイスの「スリフト・ショップ」をはさみ、3位まで上昇したのは、ブルーノ・マーズの「ウェン・アイ・ワズ・ユア・マン」。寒い季節から春に移り変わる様を画いたような音作りで、シーズン的にもヒット要因はあり、前作「ロックド・アウト・オブ・ヘヴン」(今週付9位)の大ヒットを受け、セカンドシングルとしてカットしたこの曲も、3月中にはナンバーワンに躍り出そうな勢いだ。この曲の人気とグラミー賞のパフォーマンス効果もあり、アルバム『アンオーソドックスジュークボックス』も、2位まで再浮上している。

 先週、トップ10入りを果たしたドレイクの「スターテッド・フロム・ザ・ボトム」が10位から6位に上昇。さらに、そのドレイクをゲストに迎えたリル・ウェインの「ラブ・ミー」も10位と、ついにトップ10入りを果たした。この曲を含め、ドレイクは12曲目、リル・ウェインにとっては18曲目となるトップ10ヒットとなった。近年、若干デジタル化していたリル・ウェインが、グっと黒さを取り戻し重量級のライムを放っているのも印象的で、まさに、ブラックシーンにドレイクあり、といったところ。もう1人のゲストであるフューチャーも、リアーナをはじめ(「ラヴィー・ソング」が55位)多くのアーティストからひっぱりだこで、人気シンガーへと昇格中である。自身のナンバー「ネヴァ・エンド」も今週52位にランク中だ。

 トップ10外のアクションでは、先週の45位から32ランクアップした、13位のワン・ダイレクション「ワン・ウェイ・オア・アナザー」。この曲は79年にブロンディがヒット(HOT100チャート24位)させたナンバーの焼き直しで、英チャリティ団体コミック・リリーフ主催イベント、「レッド・ノーズ・デイ」のシングルとしてリリースされたもの。今飛ぶ鳥を落とす勢いのワンダイが、自らアフリカに降り立って活動の意欲を沸かし作成されたチャリティーソングということで、米国での人気も絶大だ。

 22位、23位に並んだのはイマジンドラゴンズの「レディオ・アクティヴ」と「イッツ・タイム」。23位の「イッツ・タイム」は今週で38週目となる超級ロングヒットで、その人気の影響を受け、セカンドシングル「レディオアクティヴ」も先週の37位から15位ランクアップ。同時に、両曲収録のアルバム『ナイト・ヴィジョンズ」が22位から12位に、シングルヒットの影響を受けて急上昇した(最高位は初登場の2位)。

 次週はブルーノ・マーズが首位略奪なるか、バウアーの「ハーレム・シェイク」が更にポイントを伸ばし3週目の首位キープとなるかに注目だ。

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