2021/10/13
スウェーデンのストックホルムにあるEricsson Globeアリーナが、Avicii Arenaに名称が変更されてから5か月が経ち、初めて故アヴィーチーに関連したコンサートが開かれることになった。
15,000人収容できるこの会場では、2021年12月1日に【For A Better Day】と題された音楽イベントが開催される。このイベントは、若者のメンタルヘルスへの関心を高めることを目的としており、今後毎年開催される予定だ。タイトルは、ティム・バークリング財団が行っている<For A Better Day>というイニシアチブに由来している。アヴィーチーが2015年にリリースした楽曲名から命名されたこの取り組みは、若者たちがより良い未来を手に入れるために必要なことについて考えを述べる機会となっている。
第1回となる【For A Better Day】コンサートには、主にスウェーデンのアーティストが出演する予定で、エレクトロ・ユニットのギャランティス、ポップ・アーティストのHåkan Hellström、シンガー・ソングライターのミリアム・ブライアント、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団などが発表されている。これらのアーティストによるパフォーマンスのほか、“アヴィーチーの音楽的遺産へのトリビュート、コラボやサプライズ・ゲスト”も予定されている。
パフォーマンスの指揮は、2019年にストックホルムで開催された【アヴィーチー・トリビュート・コンサート】のコンサート・アレンジを担当したステファン・オルソンが担当する。イベントのプログラムでは、メンタルヘルスの専門家の意見を取り入れるなど、メンタルヘルスに関連した内容も予定されている。
アヴィーチーことティム・バークリングの父親であるクラース・バークリングは、「私たちが本当に一緒にやっているという感覚をうまく作り出せることを願っています。なぜなら、一緒にやってこそ変化をもたらすことができるからです。若者は私たちの未来であり、私たちは彼らのために恐れなければなりません。彼ら(を取り巻く状況)が悪化し、彼ら(の世代の)自殺率が上昇していることは容認できません。この傾向を断ち切るためにできることをするのが私たちの義務です」とコメントしている。
【For A Better Day】コンサートは、Avicii Arenaとティム・バークリング財団が主催する。この財団は、アヴィーチーが2018年4月に自殺したあとに両親のクラースとアンキ・リデンが設立した、自殺防止とメンタルヘルス啓発団体だ。
Ericsson Globeを運営するASM Globalは、2021年5月にアリーナの名称を変えると発表した際、Avicii Arenaはティム・バークリング財団が主催するイベントのハブ会場になると明言していた。アヴィーチーは2012年にこの会場で2公演開催したが、両日ともに完売していた。
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