2021/09/13
スキマスイッチが9月12日、日清食品パワーステーションリブートにて生配信ライブ【スキマスイッチSPECIAL ONLINE LIVE powered by J-WAVE】を開催した。
パワステリブートは日本で初めての音楽配信に特化したライブハウス。スキマが登場するのは初だが、これまで配信ライブという形態でもさまざまなチャレンジを行ってきた彼らが配信専用のライブハウスでどんなパフォーマンスを見せるのか、開演前から期待は高まった。
舞台が明るくなると、まず大橋卓弥がアコギを片手にブルージーに歌いはじめた。そこに常田真太郎らバックのサウンドが絡んでいく。1曲目はいきなり「ガラナ」。最初からハイテンションで画面の向こうのオーディエンスをつかむつもりだ。間髪入れず「ユリーカ」突入。ステージ床面や背面の映像が演奏とシンクロして楽曲の世界を彩っていく。「ヒット曲からライブ定番曲、新曲まで。初めてスキマスイッチのライブをご覧になる方も楽しんでいただけるライブパフォーマンス」というフレコミ通り、出し惜しみナシのヒットパレード。一瞬も息がつけない贅沢な時間がスタートする。
「配信ライブも久しぶりでね。まだ2曲しかやってないけど楽しいね!」(大橋)、「もう出し尽くしてる感じあるね(笑)」(常田)。
ステージからは視聴者のチャットも見られるようで、「これ見てると歌詞忘れそうになるわ」と大橋もこの会場ならではのシステムに興味津々だ。今年4月に配信リリースされた「吠えろ!」ではサビにさしかかると「おおーおおー」とチャット画面で合唱が起こり、配信ならではの一体感が実現する。ここからはじっくり聞かせるバラードパート。「ボクノート」「青春」という2曲はノスタルジックな曲調で、心地よい感傷に酔うことができた。
MCではかつてライブハウスとして機能していた頃のパワステの話題になり、「ここでやってみたかった」(大橋)、「歴史を感じるね」(常田)と口にする場面も(注:旧パワステはスキマ結成の前年の1998年に閉鎖)。思わず長くなりそうな2人のトークは「もう40分だよ!」というチャットのツッコミで我に返る。
後半は一気呵成のスパートだった。極上のバンドアンサンブルが炸裂するファンクナンバー「ゴールデンタイムラバー」、壮大な世界観を歌う「SL9」では大橋が渾身のフェイクを披露する。「よっしゃまだまだいくよー!」という言葉にガッツポーズで応える常田。ライブ定番曲「Ah Yeah!!」ではサビの瞬間、日本全国のモニターの前で色とりどりのタオルが舞ったことだろう。
ラストは彼らの動と静の代表曲を1曲ずつ。動はもちろん「全力少年」。はなればなれの環境でもチャット機能を使ってコール&レスポンスを行い、心の距離を近づけていく。カメラ目線でシンガロングの背中を押す姿には、スキマの優しさがいっぱいに詰まっていた。常田のピアノからはじまった「奏(かなで)」は秋へと移行する今の季節にぴったりで、発売から17年経っても色褪せることないJ-POPのクラシックであることを改めて感じさせた。
この後、スキマは毎年恒例の【オーガスタキャンプAugusta Camp 2021】を9月25日に(今年は会場観覧と配信のハイブリッドで開催)、そして12月22日には単独での日本武道館公演【スキマスイッチ “Soundtrack”】を控えている。特に武道館はこの日のためだけに書き下ろされた物語とスキマの楽曲の融合を目指すという新しい試み。こうした状況下だからこそ未知なる挑戦を止めない彼らの姿勢には、引き続き注目する価値があるだろう。
なお、本公演は9月15日まで見逃し配信中。
◎配信情報
【スキマスイッチ SPECIAL ONLINE LIVE powered by J-WAVE】
会場:日清食品パワーステーションリブート
配信日時:2021年9月12日(日) 開場18:30 / 開演19:00
配信チケット料金:3,300円(税込)
配信チケット申込期間:8月19日(木)12:00~9月15日(水)22:30まで
※見逃し配信期限:9月15日(水)23:59まで
https://nissin-ps.com/live/detail/39fd9627
1.ガラナ
2.ユリーカ
3.吠えろ!
4.ボクノート
5.青春
6.ゴールデンタイムラバー
7.SL9
8.Ah Yeah!!
9.全力少年
10.奏(かなで)
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