2021/08/29
8月25日付のBillboard JAPAN “Top Albums Sales”で、Official髭男dism『Editorial』が108,164枚を売り上げ首位を獲得した(集計期間2021年8月16日~2021年8月22日)。
本作は、前作『Traveler』以来1年10ヶ月ぶりに発売された通算3作目のフルアルバムで、TVドラマ『恋はつづくよどこまでも』の主題歌に起用された「I LOVE...」や映画『ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021』の主題歌「Universe」を始めとするタイアップ楽曲を含め、多くのヒット曲が収録されている。また、同週のダウンロード・アルバム・チャートでも初週10,793DLを売り上げて首位を獲得しており、デジタル、フィジカルともに好調なスタートとなった。
今回は、SoundScanJapanのセールスデータを用いて、前作『Traveler』リリース以降に発売されたシングルCD3作品と、『Traveler』の売上の推移を比較してみる。グラフ(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/103416/2 )に示す通り、アルバム『Traveler』が初週に86,159枚を売り上げ、その後も順調に売上を伸ばしているのに比べ、シングルCD3作品の売上はどれも少なく見える。
ここで、「I LOVE...」発売初週のBillboard JAPAN HOT100チャート構成比(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/103416/3 )を見てみると、CDセールスよりもダウンロードやストリーミングの方が大きな比率を占めていることがわかる。これはあくまでもポイントの構成比であって、実数の構成比ではないが、CDで聴かれるよりも、ダウンロードやストリーミングで聴かれる方が圧倒的に多い楽曲であることは間違いないだろう。実際、「I LOVE…」はシングル発売週に15,904枚を売り上げているが、同週にストリーミングでは700万回以上再生され、ダウンロードでも3.7万DLを記録している。
「I LOVE...」だけでなく他の楽曲についても同様の傾向が見られ、フィジカルよりもデジタルに強いグループであることを確認できたが、アルバムの場合は様子が違うようだ。最初のグラフに戻ると、シングル3作が5~10万枚に留まっているのに対し、『Traveler』は初週86,159枚から毎週売上を積み上げ続け、当週で累計462,550 に至っている。シングルとアルバムのセールスの差を考えると、楽曲をダウンロードやストリーミングで聴いていてもフィジカルのアルバムを購入している人が相当数存在しているであろうことが伺える。おそらく『Editorial』でも同様だろう。
最新作『Editorial』は『Traveler』を上回る好スタートを切った。全国ツアーを間近に控え、話題に事欠かない彼らの今後の活躍に注目したい。
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