2021/08/17 11:45
現地時間2021年8月14日、ザ・キュアーで長年ベースを担当してきた61歳のサイモン・ギャラップが、バンドを脱退したと複数のメディアが伝えた。
米ローリング・ストーン誌や米CNNによると、サイモンは「やや心が重いですが、私はもうザ・キュアーのメンバーではありません!バンドの幸運を祈ります……」とFacebookに投稿した。健康上の理由でバンドを脱退するのかというファンからの質問に対して、サイモンは「私は大丈夫です……ただ、裏切りにうんざりしただけです」と付け加えた。このFacebookのアカウントは認証されておらず、米ビルボードはザ・キュアーの担当者に連絡しているが、今のところサイモンからのコメントは得られていない。
サイモンは、脱退のきっかけやその詳細について説明しておらず、記事掲載時までにバンドのフロントマンであるロバート・スミスが反応した形跡もない。米バラエティ誌は、2019年にロバートがアイリッシュ・タイムズ紙に対してバンドで2番目に長く活動しているメンバーであるサイモンが脱退すれば、「ザ・キュアーとは呼べないだろう」と語っていたことを指摘している。同年、ロバートはサイモンとの関係がバンドの成功の鍵だと英NMEに語っていた。
「私にとって、ライブ・バンドの中心は常にサイモンであり、彼はいつも私の親友でした」とロバートは当時語っていた。「何年も、何十年も、彼が頻繁に過小評価されてきたのはおかしなことです。彼はインタビューに応じませんし、表に出ることもないですし、公の場で私の引き立て役をするわけでもありません。それでいて、彼は私たちの活動に必要不可欠なのです。活動を続ける中で、困難な時期もありましたが、10代の頃に共にした経験から生まれた、非常に強い友情を維持してきました。そのような友人が、とりわけ長い期間いる場合、よほどのことがない限りその友情が壊れることはないでしょう」と彼は続けた。
サイモンは、ザ・キュアーの1979年のデビュー・アルバム『スリー・イマジナリー・ボーイズ』のリリース直後にバンドに加入し、2ndアルバム『セヴンティーン・セカンズ』、3rdアルバム『フェイス(信仰)』、4thアルバム『ポルノグラフィー』に参加した。その後、しばらく活動を休止し、1984年にバンドに復帰した。ロバートが1978年に結成したザ・キュアーは、これまで十数名のメンバーが入れ替わっており、サイモンはバンドで2番目に長く活動しているメンバーである。
最近ではチャーチやゴリラズとのコラボレーションを行っているロバートは、ザ・キュアーにとって最後となるニュー・アルバムを年内にリリースすることを約束している。
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