2021/08/13 22:30
現在公開中の映画『キネマの神様』の主題歌である「うたかた歌」のミュージックビデオが公開された。
監督はRADWIMPSや菅田将暉の作品を手掛けてきた映像作家の山田健人で、楽曲の雰囲気に寄り添い、16mmのフィルムで撮影された。RADWIMPSの演奏と野田洋次郎と菅田将暉の歌唱シーンをゆったりとした丁寧なカメラワークで繋ぎ、優しく暖かみのある作品に仕上がっている。野田洋次郎と菅田将暉の表情、仕草の細部にも注目だ。
両者は『キネマの神様』で共演しており、同じ映画撮影所で働き、夢を語り合うゴウ(菅田)とテラシン(野田)が、RADWIMPS feat. 菅田将暉として初タッグを組んだことが大きな話題に。すべての撮影が終わった際に、野田が感謝の気持ちを込めて山田洋次監督にデモ音源を送ったのが始まりだ。野田は「特に志村(けん)さんが亡くなったこともあり、それは一つ香りとして残したいと思いましたし、僕たちが通ってきた感情みたいなものを歌詞で残しておきたい、あの世界が音としてもこの世にずっと残っていってほしいと思った。この映画への僕なりの貢献をしたかったし、『僕からの手紙と思って受け取ってください』という気持ちで送りました」と楽曲制作のきっかけを語っている。
初めは主題歌として意識して制作された楽曲ではなかったが、野田からデモを受け取った映画プロデューサーが「過去と現代、現実と虚構、そして天国を繋ぐこの特別な曲を、ゴウとテラシンを演じた菅田さんと野田さんに歌ってもらい、主題歌とすることで映画が完成すると確信した」と曲に感銘を受けて、映画の主題歌に決定した。
菅田将暉は「『感謝の気持ちを込めたお手紙です』という形で曲をいただき、感動しました。撮影がストップし、みんなが動けなくなっているなかで『なんとか動きだそう』という気持ちにさせてくれた。自分自身が出演している映画で主題歌を歌うというのは少し抵抗感があるのですが、今回は自然な流れで歌えました」と想いを語っている。
RADWIMPSは8月20日の【FUJI ROCK FESTIVAL ’21】に出演。そのステージに菅田将暉がゲスト出演することが決まっており、本曲がライブ初披露される。
Photo by Takeshi Yao
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