2021/07/20
Little Black Dressが、7月15日にBillboard Live YOKOHAMAで【Little Black Dress ワンマンライブ Special Guest 成田昭次】を開催した。
本公演は、本来5月に予定されていたが、昨今の状況を受けて延期に。今回、満を持して振替公演という形で開催された。スペシャルゲストには成田昭次を迎え、デビン木下(Key.)、Ichika(Gt.)、えつこ(Key./Cho.)、休日課長(Ba.)、青山英樹(Dr.)といった精鋭揃いのバンドメンバーがサポートを務めた。7月にポニーキャニオンからメジャーデビューしたLittle Black Dress。ここでは、そんな彼女の晴れの舞台となった一夜をレポートしていく。
バンドメンバーによる煌びやかな演奏をバックにLittle Black Dressが登場。「Billboard Live YOKOHAMAへようこそ!」という掛け声から、妖艶かつ透き通る声で魅了した「Mirror」でライブがスタートした。そして、ダークな雰囲気のギターリフから始まる2曲目「双六」、華麗なるキーボードの旋律とベースの重圧な低音が鳴り響く3曲目「野良ニンゲン」とアップテンポなナンバーを続々と投下していき、会場を賑わせた。
MCを挟んだ後は、川谷絵音プロデュースのメジャーデビュー楽曲「夏だらけのグライダー」を披露。キーボードのコードが美しく流れる中に、リズミカルなビートを刻んでいくバンドメンバーとLittle Black Dress。川谷絵音のゆかりで今回サポートを務めるIchikaのギターソロも光っていた。
「このライブはアルバム『浮世歌』を背負って行っています」と語りだしたLittle Black Dress。1stアルバム『浮世歌』は、「幸せに隠れている“陰り”」をテーマにしたアルバムだ。暗いこのご時世に対して「10代の頃に疑問形として書いた曲が、この世の中に合っているなと思えるようになったものもあります」と心境をあらわにする場面も。その中でも、「憎しみで愛を知る」人間に対して、「心があるから」という思いを込めて歌ったのは、ピアノとのデュオで始まった「愛まみれ」だ。力強い歌声を会場に轟かせた。そのまま連続で「優しさが刺となる前に」が披露され、「愛が分からない」という歌詞があるように、ストーリー性を強く感じさせる流れだった。
中盤戦に入ると、メンバー紹介を織り交ぜながら、スペシャルゲストの成田昭次が登場。シティポップの名曲をロックに聞かせる「LBD歌謡メドレー~シティポップ編~」がスタートする。松原みき「真夜中のドア~Stay With Me」では、成田の明るく歯切れの良いギターサウンドがLittle Black Dressの歌声とマッチする。杏里「悲しみがとまらない」では、途中、バンドメンバーが圧倒的なソロをパフォーマンスし、楽曲に彩りを添える。ラスト、アン・ルイス「恋のブギ・ウギ・トレイン」では一体感のあるバンドサウンドが会場に鳴り、自然と体を揺らしたくなるグルーブ感が生まれていった。
大きな拍手に包まれる中、煌びやかなスパンコールのスーツに衣装を替えて、ステージに再登場したLittle Black Dress。パワフルな歌声を響かせた「心に棲む鬼」でアンコールが始まった。「生の音は最高ですね!」と心底から感じ入るLittle Black Dress。再び登場した成田も「足を運んでくれてありがとうございます」と感謝の一言を添える。アンコールでは、「ちょーかわいい」をはじめ、Little Black Dressと成田、そしてバンドメンバーの熱いアンサンブルが繰り広げられた。そして最後の「哀愁のメランコリーfeat.成田昭次」では、成田とLittle Black Dressが息のあった歌唱で観客を魅了し、ライブの幕が閉じた。
Text by Tatsuya Tanami
◎公演情報
【Little Black Dress ワンマンライブ Special Guest 成田昭次】
2021年7月15日(木)
神奈川・Billboard Live YOKOHAMA
<アーカイブ情報>
通常チケット:2,800円(tax in.)
チケット購入URL:https://eplus.jp/lbd-st/
販売期間:7月8日(木)18:00~7月22日(木・祝)21:00
視聴可能期間:7月15日(木)19:30~7月22日(木・祝)23:59
◎配信リリース情報
「夏だらけのグライダー」
2021/7/2 配信スタート
配信リンク:
https://lnk.to/NatsuDarakenoGlider
関連記事
最新News
アクセスランキング
インタビュー・タイムマシン
注目の画像