2021/07/18
松竹映画100周年を記念した映画『キネマの神様』で(8月6日公開)で、菅田将暉演じる若き主人公・ゴウと青春を駆け抜けたテラシンを演じたRADWIMPSの野田洋次郎が、撮影秘話を明かした。
本作で野田が演じるテラシンは「将来は自分の名画座を持ちたい」という夢を持ち、ゴウと共に映画撮影所で働きながら、夢を語り合い、青春を駆け抜けたゴウの盟友だ。真面目で誠実だが女性に対してはどうにも不器用になってしまう、ゴウとは正反対のキャラクターだが、お互いの夢を認めあっている存在でもある。野田はセリフの節々から溢れるテラシンの人間性に共感し、理解を深めていきながら役を深めていった一方で、テラシンとしてゴウに向き合ったとき、ゴウとして存在する俳優・菅田将暉にとても惹きつけられたと言う。
野田は「菅田くんはゴウとしてそこにいてくれるだけで、テラシンを引き出してくれるんです。すごい俳優です。」と、俳優として対面した菅田に対する敬意を語る。映画を心から愛し、映画監督になる夢を追いかけるゴウを体現する菅田がいたからこそ、自分の中のテラシンがさらに引き出されたようだ。菅田から「僕、RAD世代なんです。」とファンであることを告白されていた野田。ゴウの才能を確信し、心から信じ続けたテラシンと、テラシンの夢をリスペクトし、心から応援し続けるゴウの姿は、まるで野田洋次郎と菅田将暉の関係がそのまま描かれているようでもある。
そんな野田の俳優としてのキャリアは2015年に始まり、『トイレのピエタ』(2015)では夢に挫折し、清掃員として暮らす青年を、NHK連続テレビ小説『エール』(2020)では戦中・戦後と激動の時代に活躍した作曲家を演じている。これまでの役柄で共通しているのは野田自身が役柄に“共感”できるということ。ミュージシャンである野田にとって、俳優の仕事は縁遠いものと考えていたそうだが、『トイレのピエタ』を引き受けた理由について「背景を理解し共感できる主人公だったから『この人を生きることならできるかもしれない』と思った。」と語っている。
その強い共感を抱き、役に生きた結果、野田は『トイレのピエタ』で初出演・初主演ながら、【日本アカデミー賞】で<新人俳優賞>を受賞。この俳優としての才覚を菅田も大絶賛しており、「この映画を観たら、皆さん驚くんじゃないでしょうか。あの“野田洋次郎”が新しい引き出しを作ったぞって。恐ろしい人ですよね。すごくかっこよかったです。」と、この大作で心優しきテラシンを演じきった野田へ賛辞を送り、テラシンとゴウの友情を思わせる強い信頼関係を覗かせた。
『キネマの神様』のメガホンを取った日本映画界を代表する山田洋次監督は、生真面目さを持つ人を捜し求め、野田をテラシン役に抜擢。RADWIMPSと菅田は本作の主題歌「うたかた歌」も担当している。熱い友情と信頼で結ばれたゴウとテラシンによって描かれる青春の日々にどんなドラマが待ち受けているのか? 夢を追いかけ、夢を諦めたゴウと家族に訪れる奇跡とは? 夢と愛に向き合い、“映画の神様”を信じ続けた男たちの物語に期待が高まる。
◎公開情報
『キネマの神様』
2021年8月6日(金)より、全国公開
監督:山田洋次
出演:沢田研二、菅田将暉、永野芽郁、野田洋次郎、北川景子、寺島しのぶ、小林稔侍、宮本信子ほか
配給:松竹
(C)2021「キネマの神様」製作委員会
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