2021/07/06
アイドルファンが最後に辿り着くユートピア、日本中に純粋無垢な幸福感をお届けしているアイドルグループ・クマリデパート。7月6日にニューシングル『限界無限大ケン% / Furniture Girl』をリリースした彼女たちが、ビルボードジャパン初の全員インタビューに応えてくれた。
メンバーそれぞれの個性を6人で紐解きながら、過去最大規模のワンマンライブとなったLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)公演、その先に見出だした日本武道館へ向かう意思、エヴァの世界観にも通ずる新作について等々語ってくれている。クマリデパートのピュア過ぎる想いに触れてほしい。
◎クマリデパート『限界無限大ケン% / Furniture Girl』発売記念インタビュー
<イチローと『ドカベン』岩鬼!?「お互いに無い部分を補い合っている」>
--LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)でのワンマンライブも大成功に収め、飛ぶ鳥を落とす勢いのクマリデパートですが、自分たちでは今どんなアイドルグループになっていると感じていますか?
楓フウカ:言葉にしちゃうと安っぽく聞こえるかもしれないんですけど……ハッピーを「ポーン!」と届けるようなグループになってきているなと思うし、そうなりたいと自分もずっと思っていたので、それに近づけているのが「嬉しいな」と思いながら今は活動しています。
早桜ニコ:この6人体制になってから結構経つんですけど、最近はそれぞれに個性がより出てきていて、初めてクマリデパートを観た方でも「この子、気になる!」みたいなツイートをよくしてくれていて、推しを選びたい放題じゃないけど(笑)面白い子たちが集まっているので、楽しいグループにどんどんなれているなと感じますし、本当にアイドルを好きな人が楽しめる現場になっているんじゃないかなって思います。あと、最近は面白いアイドルを好きな人たちがマナちゃん推しになっているなって(笑)。
七瀬マナ:えっ(笑)?
早桜ニコ:私もファンだとしたらマナちゃんを推すと思うんですよ。私も面白いキャラクターのアイドルさんが好きで、そんな自分からしてもマナちゃんはめちゃくちゃ面白いんですよ! 見ていて元気になるし、彼女が入るまでのクマリデパートにはなかった自由さをマナちゃんは持っていて、それにつられて他の5人もワチャワチャしているので、本当に楽しい雰囲気を作り出してくれているなって。
七瀬マナ:自分ではあんまり実感はないですけど、そう思ってもらえているのなら嬉しいです。ただ、クマリデパートには「誰かひとりは選べない。箱推し」みたいなファンの方が結構いるんですよ。ということは、6人ともめっちゃ魅力があるってことだし、別ジャンルのアイドルが6人揃っているってことなのかなって。それは素敵なことだなと思います。
--では、せっかくなので、1人1人どんなアイドルなのか掘り下げていきたいんですけど、同期のメイちゃんから見たマナちゃんはどんな女の子?
山乃メイ:いやぁー、マナちゃんは本当に天才だと思うんですよ(笑)。
--言いながら笑っちゃってますけど(笑)。
山乃メイ:いや、それぐらい天才的に面白いんです! 面白いことって裏切りじゃないですか。観ている人の想像を裏切ることが面白さに繋がると思うんですけど、彼女はそういうことを誰かから学んだわけではなく、何かを狙ってやっているわけでもなく、自然にソレが出来てしまうんですよ。だから私からすると「羨ましいな」と思うときもあります。自分と正反対すぎて。私はわりと計算して笑いを……自分で言うのもアレなんですけど! マナちゃんは計算をせずにホームランを打つ感じなんです。
--メイちゃんはホームラン打たないの?
山乃メイ:そうですね(笑)。ツーベースヒットぐらい。
--イチロータイプなんですかね? 確実に塁には出る感じというか。
マネージャー:マナちゃんは『ドカベン』の岩鬼なんですよ。
--葉っぱくわえながらホームラン打つタイプ(笑)。では、逆にマナちゃんから見たメイちゃんはどんな女の子?
七瀬マナ:さっき「計算している」と言っていたんですけど、その計算がスゴいんですよ。悪い意味ではなくて、何に対してもちゃんと考えていて、ダンスとかすぐ出来るようになるんです。私は自由さみたいなモノは持っているのかもしれないけど、計算して動くことが出来ないので、何でも器用にこなせて、トークもすごく上手なメイちゃんはスゴいなって。本当に正反対。そういう意味では、この2人は揃うと強い力が出せる同期コンビだなって。
山乃メイ:お互いに無い部分を補い合っている。会うべくして会った2人なのかなって思いますね。
七瀬マナ:同期がメイちゃんで良かったなって思います。
--ちなみに、メイちゃんは二郎系ラーメンが好きなんですよね?
山乃メイ:私、慶応大学出身なので……
--慶応大学と言えば、ラーメン二郎発祥の地じゃないですか。
山乃メイ:そうなんですよ! そこで先輩に勧められて三田本店の二郎を初めて食べて、自分の中で革命が起きたんです! それからずっと二郎系ラーメンが大好きで、クマリデパートに入ってからもプロフィールに「推しは二郎ラーメン」と書かせて頂いています!
<涙しちゃうほど相思相愛な2期メン「一緒に乗り越えてきて……」>
--続いて、2期メンバーについても掘り下げさせて下さい。先日の渋公でもとにかく全力のライブパフォーマンスが印象的だった小田アヤネちゃん。彼女は同期のフウカちゃんから見てどんなメンバーですか?
楓フウカ:小田ですか? おバカです。
一同:(爆笑)
楓フウカ:メンバーがみんな「言葉が通じない」って困っています。
--本物のおバカじゃないですか(笑)。
楓フウカ:「とにかく全力のライブパフォーマンス」と感じてもらったように、小田の良さは全力さだと思うんですけど、その一直線な感じも含めておバカキャラというか……
優雨ナコ:小田は何に対しても全力なんですけど、頑張り過ぎるんですよ。だからちょっと不思議な踊りをしているときもたまにあるし(笑)、でもそれが小田なんですよね。何か失敗しても「やっぱり小田だなぁ」で終わるんですよ。ただ、楽屋で喋っているときの声が異常に小さいんです。
楓フウカ:本当に聞こえないんです! それで「え、なに?」って聞き返すと「ひとりごと」みたいな(笑)。でも、そういうところも含めてすべて笑いに変えられる。ただ、笑わせようと狙っちゃうとスベります。
優雨ナコ:わりとスベり芸(笑)。
--自分ではどんなメンバーだと思いますか?
小田アヤネ:「よくイジられるな」とは思っています(笑)。でも「いちばん全力で頑張ろう」とは思っていて、だからライブでも尋常じゃないぐらいの汗をかくんですよ。それで前髪がすぐに棒になっちゃったりするから……
優雨ナコ:ファンの人が撮ってくれる写真が小田だけ面白いんですよ(笑)。
--では、アヤネちゃんから見た同期のフウカちゃんはどんな存在?
小田アヤネ:フウカとは趣味とか好きなモノとか似ているところもあるんですけど、私と全然違うところは頭が良い。2人ともアイドル未経験でクマリデパートに入ってきたんですけど……すごく信頼できるというか……(突然泣き始める)。
--え、どうして泣いてるんですか?
小田アヤネ:……好き過ぎて。
優雨ナコ:この2人、相思相愛すぎるんですよ(笑)。
--涙しちゃうぐらい好きってよっぽどですよ?
小田アヤネ:いや、ゼロから一緒に入ってきたからお互いに不安だったんですよ。でも、それを一緒に乗り越えてきて……悩み事とかあったときにサイゼで3,4時間ぐらい語り合ったこともあったりして。私にとっては信頼できる同期なんです。
--ちなみに、サイゼではどんなことを語り合ったんですか?
楓フウカ:ちょうど3期メンバーのオーディションをしていた時期で、4人から6人に変わる不安とかもあって……(目に涙を滲ませる)その3期の面接をした日にサイゼでごはんを食べながら延々と話していて。2期は最初3人いたんですね。でも、あんまり良いスタートを切れなくて、パワーアップの為の3人だったはずなんですけど、足を引っ張っているなという自覚があって。1回マイナスにしてしまったところを盛り返していかなきゃいけないし、その上でちゃんとクマリデパートの力になれるようにもっと頑張らなきゃいけなかったんですけど、そこに達するまで結構時間がかかってしまって……それの集大成が4人の赤坂BLITZワンマンライブだったんですけど、そこで3期が入ることになったから……
--4人のクマリデパートで何とかしようと頑張ってきたから、体制が変わってしまうことに対してショックもあったんですかね?
楓フウカ:4人でのパフォーマンスをとことん揃えるところまで頑張っていたんですよね。その時点ではソレが正解だと思っていたから「何が足りなかったんだろう? なんで足さなきゃいけないと言われているんだろう?」みたいな感じでよく分からなくって。でもスタッフさんたちは「増やしたほうがいい」って言っている状況で……だから3期のオーディションが始まっても「4人で頑張りたい」という気持ちがまだ残っていて、それで小田とサイゼで3,4時間ぐらい話し込んだりしていたんです。
優雨ナコ:4人でもスタジオですごい話し合ったりしていたよね。ライブ映像を観たところで踊りは揃っているんですよ。だから「これ以上、何を練習したらいいんだろう?」って。でも、当時のクマリデパートに求められていたモノはもっと自由な感じだったんですよね。とは言え「自由とは?」みたいな感じになっちゃって。
楓フウカ:練習の目標が揃えることになっちゃっていたので、もちろん「みんなに楽しんでもらうぞ」という気持ちはずっとあったんですけど、それをどう体現すればいいかよく分かっていなかったんでしょうね。でも、6人になったことでソレが出来るようになってきた。だから今になっては3期の2人が入ってきてくれて良かったとしか思っていないんですけど、当時は悩んでいましたね。
--昨日偶然ギュウゾウさんに会いまして。ギュウ農フェスpresentsの映画に出演するフウカちゃんのことを絶賛されていたんですよね。それ以前もいろんな関係者からフウカちゃんを高く評価する人たちの声は聞いていて。ただ、これだけ注目されるようになった背景には並々ならない努力もあったんでしょうね。
早桜ニコ:フウカはLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)でのワンマンライブでもすごく堂々と歌っていて「格好良いな」と思いましたし、映画も初めての挑戦だと思うんですけど、なんでも器用に出来ちゃうタイプなんで、本当にスゴいなと思います。で、とっても良い子なんですよ。愛されキャラ。だからそうやっていろんな方から「フウカちゃん、良いね」って言われているんだと思います。
--ちょっとイジワルな質問になるんですけど、そうやって自分以外のメンバーが特化して注目されたときに「私のほうが目立ちたいのに!」みたいな気持ちになったりはしないんでしょうか?
早桜ニコ:むしろうれしいです!
優雨ナコ:メンバーが評価されたら「でしょ?」って思うときない?
全員:(うなずく)
優雨ナコ:なので、フウカが褒められても「でしょ?」ってなります。
早桜ニコ:どのメンバーが褒められてもうれしいよね。
楓フウカ:優雨ちゃんが「ピンクの子、かわいい」と言われたりしてると「あたりめぇだろ!」って思います(笑)。
<互いを想って泣ける、天性のアイドルと支えてきたアイドル>
--めちゃくちゃ良いグループ(笑)。以前、優雨ナコ生い立ちインタビューを『IDOL AND READ』で行ったときに「どんなに病んでもクマリデパートのみんなに会うと平気になる」みたいなことを仰っていたじゃないですか。その気持ちが今よく分かりました。
優雨ナコ:そうなんですよね。家でいろいろ考えていてもモヤモヤするだけなんですけど、メンバーに会っちゃえば大丈夫なんですよ。でも、最近は「自分との戦いが必要なんだろうな」とも思っていて。最近のライブはどのメンバーもそうなんですけど、自分の気持ちを全面に押し出しているんですよね。例えば、初期の小田はあんまりデカく踊れていなかったんですよ。でも今は「私を見て!」という想いをパフォーマンスからビシバシ感じるんです。それを「私も見習おう」と思って1回やってみたら心が死にそうになりました(笑)。
--どういうこと(笑)?
優雨ナコ:今まで以上に気を張り詰めてパフォーマンスしてみたらボロボロになっちゃったから「これをみんなは毎回やってるんだ? スゴい!」と思って。そもそも私はアイドルをやる器じゃないんですよ。だから強くならなきゃいけないんです。だから今は「自分との戦いだ」と思って頑張ってます。
マネージャー:アイドルだから自撮りをツイートするじゃないですか。優雨ナコはそれすら控えめなんですよ(笑)。「リツイートしてね!」みたいな感じじゃないんです。それが写真に滲み出てる。でもファンの皆さんはそういうところも分かっていて、その上でナコが大好きなんですよ。
優雨ナコ:だって、アイドルじゃなかったら自撮りなんて載せないじゃないですか(笑)。だからそれも体力を結構使うんですよね。なので、メンバーに「どれがいいかな?」って聞いちゃったりしています。自分の目を信じられない。
--ゆえに「みんなのお花になりたい」というキャッチコピーのように言い続けているフレーズが切なる想いとして響きますよね。
優雨ナコ:そうかもしれない(笑)。
--同じく1期メンバーのさおてゃんから見たナコちゃんはどんな存在ですか?
早桜ニコ:ナコは私にとって落ち着く存在なんですよ。なので、MC中とかもお客さんを見て喋らなきゃいけないのに、ずっとナコのことを見ながら話しちゃいます。それでいつも怒られるんですけど(笑)。あと、私がちゃんとごはんを食べていなかったりすると「食べな」って言ってくれる……(目に涙を滲ませる)私もウルウルしてきちゃった。すごくやさしくて……(涙を溢れさせる)私だけじゃなくメンバーのことをいちばんよく見てくれているんです。あんまり目立ちたいタイプじゃないからこそグループ全体のことを見れていて……クマリデパートはナコに支えられている部分がいっぱいあるんですよ。
マネージャー:ナコを見てください。
優雨ナコ:(ボロ泣き)
--みんな泣くじゃん(笑)。どれだけ純粋なアイドルグループなんですか。
早桜ニコ:ナコが居てくれたからここまで頑張れたんですよ。それはLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)ワンマンのセットを見たときにも思いました。
--これだけのステージに立てるようになるまで頑張れたと。
優雨ナコ:私はゲネでデビューシングル曲「愛Phone渋谷」をやったときに「この規模で「愛Phone渋谷」をやるときが来たんだ」と思いました。10人ぐらいのお客さんの前で歌っていた曲だったから。
マネージャー:初期メンの羽井リサコ(2018年5月3日卒業)が観に来ていたんですけど、「振り変わってなかったぁ」って泣いてました(笑)。
優雨ナコ:あと、「曲が増えてるぅ」って泣いてました(笑)。
マネージャー:そりゃ増えてるだろっていう(笑)。
--では、逆にナコちゃんから見たさおてゃんはどんな存在?
優雨ナコ:早桜ニコはこんなに一緒にいるのに分かんない部分がめちゃくちゃあるんですよ。不思議なところが多くて。そこも含めて「天性のアイドル」なんです。ちゃんと裏でも「さおてゃん」なんですよ。というか、そもそも裏表という概念がない。あと、自分が頑張っていることや努力していることを言わないんですよね。で、自分に妥協しない。納得できる早桜ニコをしっかり見せてくる。本当にスゴいなと思う。
--早桜ニコに対してプロフェッショナルなんですね。
マネージャー:たぶん、その自覚もなくやっているんですよ。
優雨ナコ:そうなんです! そこがスゴいんですよ! そんな感じの女の子なので、お家とかで何してんのか分かんないんですよね。
--お家で何しているんですか?
早桜ニコ:何してるかな? 私も分からないんですよ。
一同:(笑)
マネージャー:この前、ひさしぶりに2連休があったんですけど、2日目の午前中ぐらいにフウカに会ったら「さおてゃんがもう「家に飽きた」って言ってます」って(笑)。メンバーのグループLINEで言っていたらしいです。
早桜ニコ:私はお出掛けするのが好きで、普段はライブでよく渋谷とか来るんですけど、ヒマがあんまり好きじゃないから空き時間もどっか行ったり、ついでに何かしたり。だからそのお休みのときも1日寝たら休みに飽きちゃって、それをLINEしたらあまり共感を得られなかった(笑)。
<渋公ワンマン~エヴァとも通ずる新作~日本武道館への想い>
--そんな6人で立った過去最大規模のLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)ワンマンライブなんですが、関係者の中でも「武道館が見えた」など絶賛の声が飛び交っていました。
マネージャー:僕ら大人たちも武道館はやったことがないから「武道館でワンマンなんて出来るのかな?」みたいな感じでイメージしづらかったんですけど、あの渋公ワンマンが出来たってことは、あとはもうアレの規模を大きくしていくだけなんで、やれるなって。お客さんが入るかどうかは別として(笑)。
小田アヤネ:明らかに今までのワンマンライブと何もかもが違ったんですよね。設営の準備からして規模も空気も違いましたし、その空間が「今よりもっと上に行く為の場所だよ」って示してくれている気がして、ソレをお客さんにも伝えられたライブだったんじゃないかなって。大きいセットでパフォーマンスする6人を観てもらえたことによって「これからもっとクマリデパートの道を広げていくぞぉ!」みたいな気概を感じてもらえたと思うんですよね。あとはもうとにかく踊っていてめっちゃ気持ちよかったです! ファンのみんなのペンライトもすごくキレイすぎて泣きそうになったんですけど、自分の中で「今回は楽しいに全振りするライブ」と決めていたから必死に涙を堪えながらパフォーマンスしていました(笑)。
七瀬マナ:私たち3期はクマリデパートに入ってからTSUTAYA O-EASTでしかワンマンライブをやったことがなくて、その次がLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)だったんですよね。だから「ちゃんとできるかな」ってめっちゃ不安だったんですけど、メンバーもスタッフの皆さんも助けくれたし、加入から1年でこんなに素敵なステージに立たせて頂いていることが恵まれすぎていて、あの日のワンマンを経験してより「もっと頑張らなきゃ」という気持ちになりました。あと、クマリデパートの為にあんなにたくさんの人が集まってくれたことが何より嬉しかったです。
楓フウカ:これまでのワンマンライブと比べても急に規模も大きくなって、めちゃくちゃ立派なセットも組まれていたので「スゴい!」ってなったし、終演後に解体されているところを見て泣きそうになりました。あと「パーン!」って特攻が飛び交った瞬間もウルウルしましたね。あれもひとつの夢だったので……あんなこともやって頂けるようになったのはスゴく嬉しいです。
--その記念すべきワンマンライブで新作『限界無限大ケン% / Furniture Girl』も大々的に披露されたわけですが、☆Taku Takahashi(m-flo / block.fm / OTAQUEST)×サクライケンタ作曲のエレクトロポップチューン「Furniture Girl」にはどんな印象を持たれていますか?
早桜ニコ:また新たに素敵な方に、☆Taku Takahashiさんに作って頂けると聞いてすごくビックリしました! で、しっとりした曲かと思いきや今までのクマリデパートにないオシャレな曲で嬉しかったし、フウカと今回初めて歌い出しを担当したメイちゃんの歌声からスタートするんですけど、そういう歌割りとかでも新しいクマリデパートをお届けすることができるのは嬉しいなって。
--初めて歌い出しを任せられていかがでした?
山乃メイ:いやぁー「頑張んなんきゃな」って思いました。この曲は歌い出しもそうなんですけど、落ちサビも初めてソロで任せて頂いて。私は今まで結構ダンスで自分の見せ方を考えることが多かったんですけど、歌に集中して「自分を成長させよう」と考えたことがあんまりなかったので、今回こんなに素晴らしい新曲で自分の歌とちゃんと向き合う良いきっかけを頂けて「歌もしっかり頑張らなきゃな」というモチベーションになりました。
--そして、もうひとつの新曲「限界無限大ケン%」。こちらはクマリデパートの代表曲「シャダーイクン」以来のサクライケンタ&玉屋2060%(Wienners)共作ナンバーとなっていますが、どんな印象を抱かれていますか?
楓フウカ:新曲を頂いたときって歌詞を理解してから歌うんですけど、この「限界無限大ケン%」は理解できなくって。それぐらいスゴい曲なんですけど、理解できないのが正解らしくて(笑)。「シャダーイクン」でも皆さんにビックリして頂いたと思うんですけど、より驚きをお届けできる曲なんじゃないかなって。何回聴いても楽しいし、こんなにスゴい曲を自分たちが歌えるのはとても嬉しいです!
--クマリデパートの魅力をギュッと濃縮すると「最強で最高の無限大サイキョー!」というフレーズになるんだなと思いました。たしかに何言ってんのか分からないところはあるんですけど(笑)、でもクマリデパートの天井知らずの明るさや前向きさを表現するとコレになるんだよなっていう。
楓フウカ:そう思って頂けた上でこういう歌詞を付けてくれたんだろうなって思いますね。それがまた嬉しかったです。
優雨ナコ:あと、最初に音をもらったんですけど、その時点でワクワクが止まらない感じでした。サクライさんのサクライさん感、玉屋さんの玉屋さん感の両方がスゴくてずっと楽しいし、大サビの変わりようがスゴくて「エヴァみたい」って思いました!
--「限界無限大ケン%」のMVで『新世紀エヴァンゲリオン』最終回のオマージュ的な映像が組み込まれていますよね?
優雨ナコ:そのMVを観る前から「世に巣食う生命の産地」という歌詞とか「これはエヴァでは?」と感じるポイントが多すぎて、それで「これはエヴァを観返しておいたほうがよいのでは?」と思って旧エヴァから『シン・エヴァンゲリオン劇場版』まで観たりして(笑)。サクライさんが何か説明してくれたわけではないんですけど、それぐらい私の中でエヴァと通ずる部分があったんですよね。
マネージャー:で、あのMVは狙いました(笑)。
曲を聴いたときにスタッフの中でも「エヴァだね」ってなったんですよ。ニアサーが起きたときの「この大空に~♪」って「翼をください」が流れてくる感じ。アレと通ずるモノがあると思っていて、MVの打ち合わせをしているときにそれを伝えたんですよ。
私は曲のイメージを書き出すんですけど、今回の「限界無限大ケン%」の大サビのイメージはこんな感じで書き出していて(メモを見せながら)「賛美歌、宇宙、自然、食材、空気、青空にも感謝する。エヴァ。父にありがとう、母にさよなら」みたいな。これを監督に伝えました。
--完全に第26話「世界の中心でアイを叫んだけもの」のラスト(笑)。
優雨ナコ:で、振り付けもエヴァっぽいところがあるんですよ! 2人が歌って、4人が踊るシーンの振りが使徒みたいなんです(笑)。あの連なってるやつ! ただ、振り付けしてくれた方は多分エヴァを観ていないんですよ。だから「え、スゴいな!」と思って。
小田アヤネ:たしかにあそこはシンエヴァの戦闘シーンっぽい。序盤のパリでの戦闘シーン。
--では、最後の質問になります。この先のクマリデパートでどんな未来を歩みたいと思っていますか? 1人ずつ聞かせてください。
山乃メイ:やっぱり日本武道館に立ちたいです! 私はハロー!プロジェクトさんがすごく好きで、特に宮本佳林さんが大好きなんですけど、Juice=Juiceとして何度も武道館に立たれていたじゃないですか。それもあって憧れの地でもありますし、パフォーマンスする者にとっての目標の地だとも思うんですよね。だからクマリデパートとして、いつも支えてくれているファンの方々やスタッフの皆さんへ恩返しをする為にも、日本武道館には絶対に立ちたいなと思っています。
七瀬マナ:この1年活動してきて「自分が足を引っ張っている」と感じることがだんだん少なくはなってきているけど、まだそういう部分はあるので、日々邁進しなきゃなと思っています。日本武道館を目指す為にも成長しなきゃいけないし、内面も筋力もどんどん鍛え上げていきたいと思います。大人になると、学生時代の合唱コンクールみたいに何かひとつの目標に向かってみんなで頑張る機会ってなくなるじゃないですか。でも私は今クマリデパートで第2の青春を送れているので、この6人で頑張っていきたいです。
小田アヤネ:日本武道館も目標なんですけど、これから全国ツアーがあって、その最終公演としてZepp DiverCityでのワンマンライブも控えているので、それを攻略する為にも、もっと多くの人たちに見つけてもらうべく個性を爆発させていきたいし、自分のことをどんどんアピールしていきたいなと思います。今回のシングルジャケットでジョジョをオマージュさせてもらっているんですけど、第3部のイギーのように泥臭く格好良く生き貫けるようなキャラクターを目指します!
楓フウカ:今のクマリデパートがすごく好きで、楽しくて。なので、この感じのまま大きくなっていきたいし、武道館にも立ちたいんですけど、個人的には代々木競技場第一体育館のステージにも立ちたいし、野外で大きい水飛沫が上がるライブもしたいんですよ! だから武道館の先も見せられるように頑張りたい。なんでかと言うと、クマリデパートをずっと続けていきたいんです。昨日、小田とも話していたんですけど、クマリデパート=生きる糧なんですよね。なので、皆さんにいつまでも楽しんでもらえるように頑張ります!
優雨ナコ:私は負けない。それがいちばんです。
早桜ニコ:私はLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)で「自分にもっと自信を持てるようになりたいな」と思ったんです。なので、あの日のワンマンライブより自信をつけてこれからの全国ツアー、そして、Zepp DiverCityでのワンマンライブへ臨めるように成長したいです。あと、さっき「お家で何してるの?」って聞かれたんですけど、私はクマリデパートの早桜ニコとして生きているときがいちばん楽しいから(涙を溢れさせる)……これからもクマリデパートで皆さんと楽しいことをいっぱいしていきたいと思います!
Interviewer:平賀哲雄
Live Photo:Jumpei Yamada
関連記事
最新News
関連商品
アクセスランキング
1
SEVENTEENが癒し&傷を表現、日本4thシングル『消費期限』コンセプトフォト
2
<インタビュー>三代目 J SOUL BROTHERSがアルバム『ECHOES of DUALITY』をリリース――“三代目だからこそ”見せられるグルーヴと制作で見つけた自分たちの役割
3
King & Prince、新曲「WOW」MVプレミア公開へ向けティザー解禁&YouTubeライブ実施
4
【ビルボード】超特急『AwA AwA』18.5万枚でシングル1位、自身最多セールス記録&7年半ぶり首位デビュー
5
【ビルボード】TOMORROW X TOGETHER『The Star Chapter: SANCTUARY』アルバム・セールス首位獲得 MISAMO/XGが続く
インタビュー・タイムマシン
注目の画像