2021/07/04
2021年6月30日発表のBillboard JAPAN週間“Top Singles Sales”で、関ジャニ∞『ひとりにしないよ』が202,025枚を売り上げ首位を獲得し、星野源『不思議/創造』が136,665枚を売り上げ2位となった(集計期間2021年6月21日~2021年6月27日)。
『ひとりにしないよ』は、前作『キミトミタイセカイ』から4か月半でリリースされた、グループ46作目のシングル。表題曲の「ひとりにしないよ」はメンバーの横山裕が主演を務める2021年4月期のテレビドラマ『コタローは1人暮らし』の主題歌に起用された。一方の『不思議/創造』は2018年の『ドラえもん』以来3年4か月振りとなるシングルCDで、表題曲の「不思議」も2021年4月期のテレビドラマ『着飾る恋には理由があって』の主題歌である。
ここでは、同週のBillboard JAPAN週間“Top Singles Sales”で2位となった星野源『不思議/創造』との比較により、双方の販売状況の特徴をSoundScanJapanのセールスデータを使って調査してみる。
まず、販売チャネルについて見てみる。『ひとりにしないよ』と『不思議/創造』、2021年の全シングルの比率をグラフ1(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/101619/2 )に示す。一般にジャニーズのアーティストは実店舗の比率が高くECの比率が低めなことが多いのだが、『ひとりにしないよ』はECの比率が70.2%で比較的全シングル(67.1%)を少し超えることがわかった。コロナ禍の影響でECを選択する人が多かったのかというと、そうでもないようだ。コロナの影響を受ける前の2019年12月発売の『友よ』の発売週について調べてみるとECが70.2%、実店舗が29.8%で今作とほとんど変わっていない。対して『不思議/創造』ではECが83.5%と、さらにECの比率が高くなっている。星野源のシングルは近年配信のみでのリリースが多くデジタルに舵を切ったかに見えたが、今作は久しぶりのシングルCDリリースとなった。購入方法はECがメインであるようだ。
次に地域別の販売動向を調べてみると、グラフ2(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/101619/3 )に示す通り、『不思議/創造』が北海道から北陸までの東日本で62.2%を占め、全シングルとほぼ同じであるのに対し、『ひとりにしないよ』の北海道から北陸までの比率は51.6%だ。特にボリュームの大きい関東地方での差が大きく、『不思議/創造』が41.0%であるのに対し『ひとりにしないよ』は34.6%と6.4%ほど低くなっている。逆に中部以西では『不思議/創造』が37.8%に留まるのに対し、『ひとりにしないよ』は48.4%を占める。中でも近畿地方の比率は『不思議/創造』が11.1%、全シングルの場合でも13.2%のところ、『ひとりにしないよ』19.3%と明らかに高い。関ジャニ∞が地元である近畿地方でしっかりと支持されていることが今作でも確認できた。発売初週のCDセールスでは『ひとりにしないよ』がリードする形となったが、双方とも2週目以降も相当数の売上が期待され、今後の動向に注目したい。
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