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2021/07/03 11:00

【2021 BETアワード】開催、ザ・ウィークエンドがドラマの制作総指揮に、BTS「Butter」5週連続首位:今週の洋楽まとめニュース

 今週の洋楽まとめニュースは、【2021 BET Awards】に関する話題から。現地時間2021年6月27日、米LAのマイクロソフト・シアターにて【2021 BET Awards】が開催された。今年最多の3部門に輝いたのはメーガン・ザ・スタリオンで、<最優秀女性ヒップホップ・アーティスト賞>に加え、カーディ・Bとのコラボ「WAP」で<最優秀コラボレーション賞>、ビヨンセとタッグを組んだ「Savage (Remix)」で<ビューアーズ・チョイス賞>を受賞した。これを受けて、メーガンは、2年連続で<最優秀女性ヒップホップ・アーティスト賞>と<ビューアーズ・チョイス賞>を獲得した。ジャズミン・サリヴァンによる約6年ぶりのスタジオ・アルバム『Heaux Tales』は、<年間最優秀アルバム賞>を受賞。ラップではなく、R&Bアルバムが同賞に輝くのはビヨンセの『レモネード』以来4年ぶりとなる。リル・ベイビーは<最優秀男性ヒップホップ・アーティスト賞>、H.E.R.は<最優秀女性R&B/ポップ・アーティスト賞>をいずれも初めて受賞した。

メーガン/シルク・ソニック/H.E.R.などが彩った【2021 BET Awards】受賞リスト&パフォーマンス映像まとめ

 ザ・ウィークエンドが、米HBOの新ドラマ・シリーズ『The Idol』に出演し、制作総指揮と共同脚本も担当することが明らかになった。この新シリーズについては、6月29日に米バラエティが最初に報じており、主人公の女性ポップ・シンガーが、米LAのクラブ経営者で秘密のカルトのリーダーでもある謎めいた男性と恋に落ちていく様子を描く。ザ・ウィークエンドは、プロデュース業におけるパートナーで米LAのナイトクラブ実業家のレザ・ファフィムと米HBOドラマ『ユーフォリア/EUPHORIA』を手がけ、【英国アカデミー賞】を受賞経験を持つ、サム・レヴィンソンとともに、シリーズのエグゼクティブ・プロデューサーも担当し、3人ともドラマの原案者(クリエイター)としてクレジットされている。また、ジョゼフ・エプスタインがショーランナーと共同脚本、そしてメアリー・ロウズが共同脚本とエグゼクティブ・プロデューサーを兼任する。

ザ・ウィークエンド、米HBOの新ドラマ・シリーズ『The Idol』に出演へ 制作総指揮/共同脚本も担当

 初回放送に加え、2回の再配信が行われたエド・シーランによる【Ed Sheeran EURO 2020 LIVE】が、TikTok LIVE音楽ライブとして史上最高となる550万人以上の視聴者を獲得したことが、TikTokによって発表された。久々となるシングル「Bad Habits」を6月25日にリリースしたエドは、日本時間26日の午前5時からTikTokにて、UEFA EURO 2020とのコラボレーション企画の一環とし、ライブストリーミング機能「TikTok LIVE」を用いたライブ・パフォーマンス【Ed Sheeran EURO 2020 LIVE】を行った。フットボール・スタジアムから行われたこのライブ配信は、縦長の動画に対応するようにデザインされた特注のステージで、視聴者と対話しているようなアングルや、曲ごとに変化するAR技術を用いた、視聴者を飽きさせない演出で世界中のファンを楽しませた。エドはこのTikTok LIVEで「The A Team」、「Sing」や「Shape Of You」など全12曲を披露。エドならではのループ・ステーションを巧みに操るパフォーマンスから、スペシャルなバンド・セッションも飛び出し、配信されたばかりの新曲「Bad Habits」のライブ・プレミアも行われた。

エド・シーラン、TikTok LIVEを550万人以上が視聴 音楽ライブとして過去最高記録マーク

 さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、BTSの「Butter」が初登場から5週連続となる首位をキープした。トップを独走し続ける理由の一つがパッケージ、ダウンロードを含む高セールスで、今週も128,400(15%増加)と2位以下に大差をつけ、デジタル・ソング・セールス・チャートで同5週目の首位を獲得した。ストリーミング・ソング・チャートでは、先週と同率の1,240万回を記録して24位から18位に、エアプレイ・チャートでも前週比6%増加の2,760万回を記録して25位から22位にそれぞれ上昇している。セールスが5週連続で10万を突破したのは、2017年5月から8月にかけて通算12週間という大記録を打ち立てたルイス・フォンシ&ダディー・ヤンキーの「デスパシートfeat.ジャスティン・ビーバー」以来で、初登場からの記録としても、2017年3月から4月に同5週をマークしたエド・シーランの「シェイプ・オブ・ユー」以来約4年ぶりとなる。「Butter」に続き、オリヴィア・ロドリゴの「good 4 u」も5週連続で2位をキープ。週間3,200万再生を記録して、ストリーミング・ソング・チャートでは初登場の5月29日付チャートから6週連続で首位を独占した。

【米ビルボード・ソング・チャート】BTS「Butter」5週連続No.1、オリヴィア・ロドリゴ/デュア・リパが続く

 そしてアルバム・チャートでは、オリヴィア・ロドリゴの『サワー』が4週ぶり、2週目の首位復帰を果たした。6月5日付チャートで1位に初登場した『サワー』は、翌週2位にダウンしてから3週間TOP3をキープした後、登場5週目となる今週4週間ぶりに首位へ復帰した。週間ユニット数は前週から14%減少したが、今週も105,000と高記録を維持していて、初登場から5週連続で10万ユニットを超える快挙を達成している。5週連続で10万ユニットを超えたのは、2021年1月23日から2月20日付チャートで達成したモーガン・ウォレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』(今週5位)以来の快挙で、2021年ではこの2枚のみとなる。なお、『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』の収録曲数が30曲に対し、『サワー』はわずか11曲でこの記録を打ち出している。6位に初登場したのは、米カリフォルニア州出身の女性R&Bシンガー=H.E.R.のデビュー・アルバム『バック・オブ・マイ・マインド』。H.E.R.はこれまでコンピレーション・アルバム2枚、EPを6作リリースしているが、Billboard 200での最高位は2018年にリリースした『I Used to Know Her: The Prelude』の20位で、TOP10入りは意外にも本作が初となる。

【米ビルボード・アルバム・チャート】オリヴィア・ロドリゴ首位返り咲き、H.E.R.初登場6位

 

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