2021/06/27 14:00
2021年6月28日付のBillboard JAPAN週間“Top Singles Sales”で、NMB48『シダレヤナギ』が163,977枚を売り上げ、1位を獲得した。また、米津玄師『Pale Blue』が161,252枚を売り上げて2位を、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEの『100 SEASONS/TONIGHT』が68,396枚を売り上げ3位を獲得した。(集計期間2021年6月14日~2021年6月20日)
『シダレヤナギ』はNMB48の前作『恋なんかNo thank you!』から約7か月ぶりのシングルでリード曲「シダレヤナギ」のセンターポジションは白間美瑠が務めた。『Pale Blue』は米津玄師の前作『馬と鹿』から約1年9か月ぶりのシングルで、TBS系 金曜ドラマ『リコカツ』の主題歌に起用された。『100 SEASONS/TONIGHT』は三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのデビュー10周年イヤーとなる2021年の最初のシングルで、前作『Movin' on』から約1年2か月ぶりのリリースとなった。
ここでは集計期間内(2021年6月14日~2021年6月20日)のシングル・セールス・ランキングにおいて上位のアーティストの販売状況をSoundScanJapanのセールスデータを使用し調査してみた。まず、期間内のシングル・セールス・トップ10の地域別の販売比率をグラフ化したものが図1(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/101360/2)である。また一般的なシングルの地域別の販売比率と比較するため、集計期間内で販売された全シングルの地域別の販売比率を「全シングル」という項目としてグラフに載せている。
まず、首位のNMB48『シダレヤナギ』であるが、やはり地元の近畿地方で42.9%(以下かっこ内全シングル:13.0%)と半数に迫る圧倒的な販売比率を誇っている。また中国地方も4.8%(4.6%)と全シングルを超える販売比率となっている。同様に7位のHKT48『君とどこかへ行きたい』は地元の九州地方で24.6%(7.6%)とこちらも圧倒的な販売比率となっていて、地元での人気に支えられているアーティストと言えるだろう。
2位の米津玄師『Pale Blue』は関東地方が32.0%(40.6%)、近畿地方が11.3%(13.0%)と2大都市圏では一般的なシングルより低くなっているが、他の地方では全て全シングルよりも高い販売比率となっていて、全国的な知名度と人気の高さが示される結果となった。また出身地の四国地方5.3%(2.9%)は今回調査した10アーティストの中で最も高い値となっている。
3位の三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE『100 SEASONS/TONIGHT』は中部地方で16.3%(11.3%)、中国地方で6.8%(4.6%)、甲信越地方で6.1%(4.2%)と今回調査した10アーティストの中では3地方で最も高いの地域別販売比率を示している。
4位の乃木坂46『ごめんねFingers crossed』は、中部地方で16.3%(11.3%)と、今回比較した中では三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEに次ぐ高い販売比率を示している。また、同じ坂道グループの7位日向坂46『君しか勝たん』は関東地方が48.4%(40.6%)と全シングルより高い販売比率となっている。またどちらも北海道と東北地方で若干全シングルより少ない傾向にあるが、上記のNMB48やHKT48のような極端に高い地方や低い地方はなく、全国的な知名度と人気の高さがうかがえる。
5位の宮本浩次『sha・la・la・la』は関東地方で44.3%(40.6%)、北海道6.9%(5.0%)、甲信越地方5.0%(4.2%)と東日本が若干高くなっているが、今回調査した10アーティスト中、全シングルに最も近い販売比率となっており、全国的な人気の高さを示す結果となっている。
6位のA・ZU・NA『Maze Town』は関東地方で54.9%(40.6%)、8位の藍井エイル『鼓動』は関東地方で52.5%(40.6%)と過半数を関東地方が占め、アニメ系のこの2曲は、今回調査した10アーティスト中、関東地方の比率が最も高い2曲となっている。
10位の山内惠介『古傷』は北海道が17.1%(5.0%)とかなり高い販売比率を示している。これは、北海道でプロモーションを継続的に行い、北海道のテレビやラジオでレギュラー番組を持つ程の人気となっており、北海道でのファンに支えられていることが証明される結果となった。
コロナ禍で実店舗での販売が大きく制限される中、彼らアーティストの届ける音楽は私たちを元気にしてくれている。今後も彼らの活躍に期待したい。
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