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2021/06/26 11:00

故ポップ・スモークの2ndAL決定、【2021 BETアワード】出演者は?、BTS「Butter」4週連続首位:今週の洋楽まとめニュース

 今週の洋楽まとめニュースは、故ポップ・スモークに関する話題から。現地時間2021年6月23日、全米1位に輝いたデビュー作『シュート・フォー・ザ・スターズ、エイム・フォー・ザ・ムーン』に次ぐ、故ポップ・スモークの2ndスタジオ・アルバムが7月16日にリリースされることが、リパブリック・レコードとビクター・ビクター・ワールドワイドによって発表された。今作のタイトルは、現時点で未定となっている。同時に故ポップ・スモークの公式YouTubeチャンネルにてアルバムの公式トレイラー映像が解禁された。映像には、生前の彼が「自分がいい影響を及ぼす存在になることは確信していた」と語る映像や、他にも「フェイクなやつは何においても成功できない。自分が欲しいものがわかっているんだったら、自分と自分の創造物の間に誰も入れてはならない。俺はただクールになりたいわけじゃない、歴史を作りたいんだ」などを話す様子が収められている。米NYブルックリン出身のポップ・スモークことBashar Barakah Jacksonは、2020年2月19日に米ハリウッド・ヒルズの自宅で殺害された。生前には、2作のミックステープ『Meet the Woo』と『Meet the Woo 2』を発表しており、後者は彼が亡くなる2週間前となる2月7日にリリースされた。

故ポップ・スモーク、2ndスタジオ・アルバムが7/16リリース決定&トレイラー解禁

 ここ15か月間、米国内のほとんどの屋内コンサート会場が営業できずにいたが、先週末にフー・ファイターズが米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで行ったソールドアウトのフル・キャパシティ公演を皮切りに、明るい光が見えるまで回復した。米ビルボード・ボックススコアに報告された数字によると、6月20日にフー・ファイターズが行ったこの公演は15,371枚のチケットを売り上げ、140万ドル(約1億5,500万円)以上の収益を上げた。「フル・キャパシティ」が意味する動員数は、会場や公演ごとによって異なるが、フー・ファイターズの場合、間違いなくフル・キャパシティであった。と言うのも、2015年以降に報告されたマディソン・スクエア・ガーデンでの662公演のうち、平均キャパシティは15,140席で、6月20日の公演よりも数百席少ない。マディソン・スクエア・ガーデンからの最後の興行成績の報告は、ザ・ブラザーズによる2020年3月10日のソールドアウト公演のものだった。今後、同アリーナでは、8月22日と24日にイーグルス、9月にはバンダMSとダン+シェイのコンサートが控えている。

フー・ファイターズ、6/20開催の米マディソン・スクエア・ガーデン公演の興行収入が約1.5億円を記録

 6月27日に開催される【2021 BETアワード】にて、メーガン・ザ・スタリオンと並び、最多7部門にノミネートされているダベイビーがパフォーマンスを行うことが発表された。さらには計16組のパフォーマンス・アーティストが明らかになった。これは21年の歴史を誇る同授賞式で史上最多となる。米LAのマイクロソフト・シアターから生中継される今年の授賞式には、他にもDJキャレド、H.E.R.、カーク・フランクリン、リル・ベイビー、リル・ダーク、ミーゴス、マネーバッグ・ヨー、ラプソディ、ロディ・リッチ、タイラー・ザ・クリエイターなどが出演する。BETの特番、音楽プログラミングと音楽戦略のエグゼクティブ・バイス・プレジデントを務めるコニー・オーランドは、「カルチャーにとって最大の一夜が、生でカムバックします。今年の授賞式は初めてに溢れたショーになりますー【BETアワード】の21年の歴史において最多となるパフォーマーを迎えるとともに、視聴者にはいくつかのサプライズに期待していてもらえればと思います」と声明で述べている。

【2021 BETアワード】ダベイビー/H.E.R./ロディ・リッチ/タイラーなどパフォーマンス・アーティスト16組発表

 さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、BTSの「Butter」が4週目の首位をキープした。これによって「Butter」は計3週を記録した「Dynamite」を上回る首位最長記録を更新したことになる。前週から20%ほど減少したが、2位以下と大差の111,400を売り上げて、デジタル・ソング・セールス・チャートでも初登場から4週連続で1位をキープした「Butter」。ストリーミングは前週から19%減少しているが(1,250万回)、ラジオを6%増加の2,580万回に上昇させ、エアプレイ・チャートでは28位から25位にランクアップしている。Hot 100史上1位に初登場したタイトルは「Butter」が54曲目で、そのうち初登場から4週以上首位をキープしたのは13曲目の快挙。グループの楽曲としては、1998年9月5日から9月26日の同4週をマークしたエアロスミスの「ミス・ア・シング」以来の記録となる。2021年のチャートでは、計8週を記録したオリヴィア・ロドリゴの「drivers license」(1月23日から3月13日)に続く2曲目のタイトルだ。

【米ビルボード・ソング・チャート】BTS「Butter」4週連続首位、ドージャ・キャット&シザ「キス・ミー・モア」最高位更新

 そしてアルバム・チャートでは、米イリノイ州シカゴ出身のラッパー=ポロGの新作『ホール・オブ・フェイム』が1位に初登場した。本作『ホール・オブ・フェイム』は、同チャート最高2位を記録した前作『ザ・ゴート』(2020年5月)から約1年ぶり、通算3作目のスタジオ・アルバムで、6位をマークしたデビュー作『ダイ・ア・レジェンド』(2019年6月)から3作連続のTOP10入り、そして自身初の首位を獲得した。4月9日にリリースした本作からの先行シングル「Rapstar」がソング・チャート“Hot 100”でNo.1デビューを果たし、アルバムのプロモーションに繋げている (4月24日から5月1日付チャート)。『ホール・オブ・フェイム』の初動ユニットは143,000で、そのうちアルバム・ストリーミング(SEA)が124,000、トラックごとのユニット(TEA)が1,000、アルバム・セールスは18,000をそれぞれ獲得。週間再生数は1億8,190万回を記録した。続いて2位には米アトランタのヒップホップ・トリオ=ミーゴスの 『カルチャーIII』がデビュー。初動ユニットは130,500で、そのうちアルバム・ストリーミングが106,000、トラックによるユニットが2,000、アルバム・セールスは22,500だった。週間再生数は『ホール・オブ・フェイム』に迫る1億4,457万回を記録している。

【米ビルボード・アルバム・チャート】ポロG初登場1位、ミーゴス/TWICE/マルーン5がTOP10デビュー

 

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