2021/06/03
ローレン・メイベリー、マーティン・ドハーティ、イアン・クックによるエレクトロ・ポップ・バンド、チャーチズ(CHVRCHES)が、4枚目のスタジオ・アルバムとなる待望の新作『Screen Violence』を2021年8月27日にリリースすることを発表した。
4月に久々のニュー・シングル「He Said She Said」で高らかに本格始動を告げ、ファンを喜ばせたのに続き、ニュー・アルバムからの2ndシングルとなる新曲「How Not To Drown」が新たに解禁された。
本楽曲には、チャーチズが “究極のヒーロー” と語るロバート・スミスが参加している。ここ数日、チャーチズのSNSに投稿された謎の画像や、ロバート・スミスの投稿が話題となっていたが、それが今回の新曲リリースで解き明かされている。言わずと知れたザ・キュアーのフロントマン、ロバート・スミスの特徴的な声と、ローレンの透明感ある歌声は不思議なほど完璧に溶け合い、溺れているときも意識を保つというコンセプトに沿ったダークなピアノの音色が楽曲を支えている。
米ロサンゼルスとグラスゴーという遠く離れた場所で、ビデオ通話やオーディオ・シェアリング・プログラムを利用してレコーディングされたという本作は、ローレン・メイベリー、マーティン・ドハーティ、イアン・クックの3人によるセルフプロデュース作であり、今回はミックスまで本人たちで行ったと言う。それによって、まさにチャーチズならではの独創的かつ特別なアルバムが完成した。
アルバム・タイトルの『Screen Violence』は、当初、バンド名の候補として挙がっていたものだという。10年後、このパンデミックのさなかで、『Screen Violence』(スクリーン上の暴力)という言葉は、これ以上ないほどに現実に当てはまっていた。人は自分の愛する人々ですら、テレビ番組のキャラクター以上に身近に感じるのが難しくなり、まったく別世界のようなトラウマに満ちた世界を経験することになった。
そんななかでチャーチズは、この言葉を新しいアルバムのタイトルに決めた。『Screen Violence』のテーマは大きく分けて3つの形――スクリーン上で (on screen)、複数のスクリーンによって (by screens)、複数のスクリーンを通して (through screens) ――で表現され、孤独、幻滅、怖れ、傷心や後悔といった感情が描き出されている。
ローレン・メイベリーは「ほとんど現実逃避ともいえるような何かを書ける状況は、私にとって助けになった。最初は自由な感覚で、それからコンセプトとストーリーを持たせて、自分の感情と経験をつむいだ。終わってみると、どの歌詞も間違いなく個人的なものだった」と語り、マーティン・ドハーティは「僕にとっては、スクリーンという言葉は文字通りの存在だった。このアルバムを作るとき、僕らの生活の半分は画面を通しているようなものだったからね。始めはコンセプトとしていたものが、今ではライフラインだ」とコメントしている。
『Screen Violence』の制作はバンドにとって、ともに過ごした10年を記念するものでもあった。2013年のデビューアルバム『The Bones of What You Believe』、2015年の『Every Open Eye』、2018年リリースの前作『Love is Dead』を通して、自分たちのサウンドを作りあげ、確かなものにしてきた。
「How Not To Drown」に先だってリリースされた「He Said She Said」は、NACCラジオ・シングル・チャートで1位となるなど、USオルタナティブ・ソングス・チャートをあっという間に駆け上がり、日本でもJ-WAVE TOKIO HOT 100で3週連続でトップ10入りを果たしている。
チャーチズによる3年ぶり待望のニュー・アルバム『Screen Violence』の国内盤には、ロバート・スミスによる「How Not To Drown」のリミックスがボーナス・トラックとして追加収録され、歌詞対訳と解説書が封入される。また数量限定の国内盤CD+Tシャツ・セット、3種類のヴァイナル・フォーマットとカセットテープも発売される。
◎リリース情報
アルバム『Screen Violence』
2021/8/27 RELEASE
BRC-673 / 2,200円(plus tax)
※国内盤特典:ボーナス・トラック追加収録/解説・歌詞対訳冊子封入
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