2021/06/04
2021年上半期Billboard JAPANトップ・アーティスト・チャート“TOP Artists”で、YOASOBIが総合首位に輝いた。「夜に駆ける」が、昨年度イヤーエンド“JAPAN HOT 100”で総合首位を獲得、その後は『NHK紅白歌合戦』に初出演、初めてのフィジカル・リリースなど、初めて尽くしの上半期を駆け抜け、目覚ましい活躍をみせたのは周知の通りだ。
本ランキングは、毎週発表の総合ソング・チャート“JAPAN HOT 100”と総合アルバム・チャート“HOT Albums”を合算しアーティストごとに名寄せしたものだ。それらを合算した対象曲リストの中でYOASOBIは、“JAPAN HOT 100”において13曲がチャートイン。そのうち9曲が100位以内、5曲が10位以内を獲得するなど、ダウンロードやストリーミングといったデジタル領域での強さを発揮する結果となった。さらに、“HOT Albums”でも1st EP『THE BOOK』(総合2位)がアルバム・セールス13位、ルックアップで1位とフィジカルでの強さも発揮。楽曲だけではなく、アーティストとして広く認知を拡げた上半期となり、下半期も大いに活躍が期待される。
続く総合2位を獲得したのはBTSだ。BTSは“JAPAN HOT 100”でチャート対象楽曲の中になんと38曲を送り込み、そのうち5曲が100位以内、1曲が10位以内にチャートイン。“HOT Albums”には18タイトルが対象作品となり、100位以内には4タイトル、10位以内には1タイトルがチャートインするという驚くべき結果を見せた。これは、元々の訴求力に加え、【グラミー賞】や【ビルボード・ミュージック・アワード】の話題が日本国内でもコア・ファンを急拡大させていることを示している。特に“JAPAN HOT 100”で総合3位となった「Dynamite」は、CDシングルのリリースがない中で、ダウンロード4位、ストリーミング2位、動画再生1位、ラジオ2位、カラオケ32位、Twitter 13位となり、特に動画再生指標では、期間内集計で1億36万8,378再生と、唯一の再生数1億越えを果たした。新曲「Butter」も既に驚異的な伸びを見せており、年間チャートでもBTSが存在感を発揮することは間違いない。
新人デビュー・ラッシュと言われる本年、早くも上半期には優里(総合5位)、Ado(同8位)、Vaundy(同13位)、Eve(同19位)、yama(同29位)、川崎鷹也(同36位)、マカロニえんぴつ(同37位)、BLOOM VASE(同41位)、もさを。(同45位)、Rin音(同56位)、変態紳士クラブ(同60位)など、数多くのニュー・カマ―が並んだ。いずれのアーティストにも共通するのは、ストリーミングが牽引するデジタル領域で強いことに加え、カラオケでもポイントが高い(もしくは高くなる可能性がある)点だ。これは上半期“JAPAN HOT 100”から見ることができたヒットの動向と同様に、TiKTokやYouTubeに代表される動画サービスを媒介としたヒットが多数生まれている中、カラオケが新たな楽曲やアーティストに触れる場としてアクティブ・ユーザーに認知され、新たな意義を持ち始めているということを意味しているだろう。
◎Ayase(コンポーザー)コメント
めちゃくちゃ嬉しいです。自分たちとしても色々なチャートを追いかけていくなかで、YOASOBIの名前がランキング内に複数ある場面を見かけていて。もちろん先導してくれたのは「夜に駆ける」なんですけど、それ以外の過去の曲も、自分たちですら驚きのタイミングで何かのチャートに入ったりしていたので、色んな層の方に聴いていただけているんだろうなっていうのは、わりと肌感覚でも実感しています。
◎ikura(ボーカル)コメント
ちょうど去年の今頃は「夜に駆ける」が色んなチャートに入り始めた時期だったんですよね。それから1年間、たくさんのシングルをリリースしてきて、「夜に駆ける」に引っ張ってきてもらった私たちも、少しずつYOASOBIとして認知してもらえるようになってきたのかなって、そんなふうにこの1年間の歩みをすごく感じます。
【2021年上半期Billboard JAPAN TOP Artists】トップ10
1位 YOASOBI
2位 BTS
3位 Official髭男dism
4位 NiziU
5位 優里
6位 LiSA
7位 あいみょん
8位 Ado
9位 米津玄師
10位 SixTONES
集計期間:2020年11月23日(月)~2021年5月23日(日)
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