2013/02/08
もう予想通りというか、週の半ばあたりで既に今週のナンバーワンは確定していたも同然だった。ジャスティン・ビーバーの『ビリーヴ~アコースティック』が初登場1位でデビューの今週のアルバムチャート。
これまでリリースしたアルバム『マイ・ワールド2.0』(2010年)、『ネヴァー・セイ・ネヴァー:ザ・リミックス』、『アンダー・ザ・ミスルトウ』(両2011年)、そして昨年の『ビリーヴ』に続き、4年連続、すべてのアルバムが首位を獲得する快挙をなしとげたビーバー君。
若年層の支持が高いだけあってか、デジタルセースルがとりわけ凄まじく、セールスの70%以上がダウンロード販売でうち35%は予約販売での数字。それだけティーンの女子がネット上で買いあさっているんだろうと誰もが思うだろうけど、今作はアコースティック盤ですから。少々お年を召された奥様方や、むしろ男性諸君にも(アッチ系も含め)、幅広い層に受け入れられるテイストに仕上がっています。
そりゃ、相手がジャスティン・ビーバーじゃね、と同日にリリースしたアーティスト諸君は肩を落とすだろうけど、今週はトップ4全てが総入れ替え(全初登場)で、しかもそのメンツもなかなか豪華。2位にデビューしたのはアンドレア・ボチェッリの『パッショーネ』で、何やジャケ写も“バレンタイン使用”か?ってほどに激甘な、情熱の薔薇とアンドレア氏のダンディズムのコラボ。デイヴィッド・フォスターのプロデュースによるカヴァーもので、この色気たっぷりのテノールとど、定番なロマンス・メロウがやり過ぎず、やってくれてる。97年にリリースされたアルバム『ロマンツァ』の大ヒット再び…その期待も高まる1枚。
続く3位にはテガン・アンド・サラの『ハートスローブ』が初登場。自身最大の初動セールスを記録し、前作の期待を裏切らないキュートだけどロック魂溢れる作品。カナダ出身の双子姉妹で、2人揃って同性愛者だっていうことも公言済み。99年に結成されたバンドで、既に6枚のスタジオアルバムをリリースしている人気者。アイドル、テノール歌手、双子のポップ・ユニットときて、最後にランクインするは何とも粋過ぎるオヤジ…もとい、大御所のR&Bシンガーです。チャーリー・ウィルソンの新作『ラブ・チャーリー』が4位にデビューと大健闘。2年振りとなるオリジナルには、ワーリー・モリスとグレッグ・パガーニによるプロデュースのもと、アーバンで黒い、大人のためのサウンドを“演出した”というよりは必然的に醸し出しちゃったという感じのアルバム。ただ甘いだけ~というよりは、男気溢れる逞しさもあって、それはやっぱり元不良系シンガーとして(?)ギャップ・バンドのリードを努めていたからなのかも。
見渡すと、トップ10内その他、先週トップのカントリーシンガー、ゲイリー・アランもいるし、フォークのザ・ルミニアーズもいるし、『ピッチパーフェクト』のサントラありと、かなりバラエティ豊かな面々。またバレンタイン効果っぽい作品も多々ランクインしている。
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